マリーナ・サーティス

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『新スター・トレック』でカウンセラー・トロイ役を演じた英国出身の女優マリーナ・サーティス。彼女の長文にわたるインタビュー記事が"The Morton Report"に掲載された。

マリーナはもともと、保安主任ターシャ・ヤーの役でオーディションを受けていたが、エキゾチックな外見からトロイに役が決まったのは有名な話。しかし番組立ち上げ当時については、ほかにもこぼれ話があるようだ。

「オーディションはほかとあまり変わりなかった。私は『スター・トレック』の大ファンではなかったから、シリーズに参加できるかもしれないからといって、とりたててワクワクしたわけではなかったの。ソワソワしていたけれど、"どうしてもこの役を手に入れなくちゃ!"というほどではなかった」と当時を思い出すマリーナ。

それでも、週1回のオーディションを6回も続けるうちに、役に選ばれる可能性はどんどん高まり、気持ちが変わっていったそうだ。「最後のオーディションでは声を出すのもやっと。セリフを口にするのが精一杯で、雑談のたぐいは一切しなかった(笑)。こんなに長いプロセスは初めてのことだったので恐ろしかったのね。終わる頃には、ぜがひとも役を手に入れたいと真剣になっていた」

最終オーディションが終わり、マリーナの配役がほぼ固まっても、決定までには数日を要した。というのも、ドクター・クラッシャー役に選ばれたゲイツ・マクファデンが、本作に参加するかどうか不確定だったからだ。「ゲイツが参加しないと、第二候補の女優がドクター役を演じることになるのだけど、その人は私と同じ英国出身。パトリック・スチュワートがピカード艦長を演じることはすでに決まっていたので、英国の俳優を3人も起用することになる。製作陣はそれを避けたでしょうから、場合によっては私は採用されなかったかもしれないのよ。当時はウラ事情を何も知らなかったけれど、そんなこんなで今の形に落ちついた。ようやく仕事が決まったときには、とにかく精神安定剤を飲んで横になりたい! という気分だった(笑)」

番組が始まってからも、異種生命体の意図を察知できる特殊能力から、脚本家たちにとって扱いにくい存在だったトロイ。そのため、一時はレギュラーのリストから抹消される危機に見舞われたこともあったが、キャラクターとしての成長を着実に重ねていき、『新スター・トレック』に不可欠の存在となっていく。そんな視点で見ると、不確定要素が多かったオーディションに関するマリーナの回想は興味深い内容といえるだろう。(海外ドラマNAVI)



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