人気ドラマ『MAD MEN マッドメン』主演のジョン・ハムが、実はドン・ドレイパー役の本命候補ではなかったことを明かした。ジョンによれば、『マッドメン』出演以前は『CSI:マイアミ』や『ギルモア・ガールズ』『チャームド 〜魔女3姉妹〜』などに出演するも、端役ばかりだったとのこと。そのため、ドン役の候補者リストの中では、最下位に名を連ねていたらしい。

コメディアンのマーク・マロンが司会を務めるポッドキャストのトーク番組『WTF with Marc Maron』に登場したジョンは「底辺からのスタートだった」と告白。どうやら、当初プロデューサーは、現在HBOのコメディ『Hung』に出演中のトーマス・ジェーンをドン役に...と考えていたらしい。トーマスではなくジョンがドン役に抜擢されたいきさつについて、ジョンは以下のように語っている。「当時の僕は無名だった。キャスティング担当者も僕のことを知らなかったんだ。だから、誰も僕を有力候補とは考えていなかった。でも、皮肉なことに番組側がトーマスにドン役を打診したところ、TVシリーズには出演しないという理由で断られてしまったんだ」

ジョンは、今やエミー賞など各賞に常連の大ヒットシリーズの主演俳優だが、AMCで放映される同シリーズがこんなにも大成功を収めたのは不思議だという。「『マッドメン』は、どうしてこんなにヒットしたんだろう? ドラマそのものには、こんなにヒットする要素はないと思う」と語るジョン。確かにシリアスな大人向けドラマ。ファミリー向けが視聴率を一番稼ぐテレビ界では異例の大ヒットと言えるだろう。しかも放送局はそれまで映画の再放送を延々とやっていることで有名だったAMC...。「AMCはTVシリーズを放送する局ではなかった。視聴者は例えば『ダイ・ハード』の再放送なんかを期待していたはずだ」とジョンは語る。このAMCが社運をかけて、ネットワーク局ではできないようなオリジナル・ドラマを製作しようと打ち出した第一弾が『マッドメン』だ。そういう挑戦的な企画だったからこそ、逆にすでに名前が売れている俳優は主演を断り、無名だったジョンに大役が回ってきたというわけだ。

ジョンの驚きをよそに、爆発的なヒットを続ける同シリーズ。彼にとって、これが"運命の出会い"だったに違いない!(海外ドラマNAVI)



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