元フランス代表のジネディーヌ・ジダン氏が27日、レアル・マドリーの練習に参加した。スペインのマルカ紙が報じた。

　ジダン氏は昨年、フロレンティーノ・ペレス氏のマドリー会長就任に伴い、会長付き特別顧問となった。しかし実際は、いまのところ会長と折にふれて会って話をするだけで、具体的な職務は定まっていない（欧州通信、2009年9月27日）。

　ポストが明確になっていないジダン氏については先月、ジョゼ・モウリーニョ監督がもっと現場に近いところで働いてほしいとの考えを明らかにしていた。一方でジダン氏も「モウリーニョ監督はレアルにとって理想的な指揮官」と語っており、両者は“相思相愛”の関係にある。

　昨年の時点では、「クラブ運営をいろいろな角度から見て学びたい」と語っていたジダン氏だが、クラブの実務より、やはり現場で技術的な指導をするほうが自分に向いていると判断しつつあるとしても不思議はない。

　9月初めにフランス代表のローラン・ブラン監督に請われ、代表の合宿に参加したジダン氏。その際にピッチで若い選手たちと汗を流す喜びに開眼したのかもしれない。

　ジダン氏が今後も“特別コーチ”的な役割をしていくのかはまだ定かでないが、マルカ紙の報道では、11月3日のチャンピオンズリーグ、ACミラン戦を前に選手たちとともにミラノに乗り込む可能性が高いとされる。