労務行政研究所が、労・使の当事者および学識経験者を対象に実施した「賃上げに関するアンケート調査」で、2010年賃上げの見通しが、全回答者459人の平均で、5125円(1.64%)となったことが分かった。1.64%は2003年の1.5%に次ぐ低水準の予測となった。

 厚生労働省の2009年主要企業賃上げ実績5630円(1.83%)との比較では、金額で約500円、率で約0.2ポイント)下回った。

 労使別にみると、労働側5177円(1.65%)、経営側5234円(1.67%)で大きな差がなかった。

 定期昇給については、経営側の79.9%が実施する予定と回答しているが、ベースアップについては、実施しない予定が79.1%となった。

 同調査は、09年12月9日から10年1月13日に実施し、労働側214人、経営側139人、学識経験者106人から回答を得た。

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