波紋を呼ぶ週刊女性の記事

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   テレビ不況で、ワイドショーなどで人気がある大物司会者らのリストラが、話題に上っている。女性週刊誌で、司会者の実名を挙げて、降板の可能性が指摘されたケースもあるほどだ。次は、誰がターゲットになるのか。

「『浪速のみのもんた』にオファー殺到で、ついに!」

   週刊女性の2009年12月1日号で、風雲急を告げるような見出しが躍った。

小倉智昭さん「とくダネ!」降板??

   「浪速のみのもんた」とは、日本テレビ系の情報番組「ミヤネ屋」で軽妙な司会をみせるフリーの宮根誠司アナウンサー(46)のことだ。「ミヤネ屋」は、関西の読売テレビ制作の番組だが、08年3月から全国放送になっている。週刊女性によると、その宮根アナが、フジテレビ系のワイドショー「とくダネ!」の次期司会者に内々定した情報があるというのだ。

   記事では、ポストみのもんたの呼び声が高い宮根アナに、在京キー局の上層部がこぞって引き抜きを画策しており、その中からフジの司会者オファーの話が飛び出したと報じた。

   オファーの理由として、記事はまず「ミヤネ屋」の視聴率が、同時間帯のライバル番組の倍近い数字を出していることを挙げる。午後2時台ながら、いいときは13%を超える日もあるようだ。次に、46歳というその若さだ。「見た目も声も年齢より若々しい」(芸能事務所関係者)という。さらに、この不況時に重要なことに、大物司会者に比べるとギャラが圧倒的に安いことである。

   もしこれが本当なら、現在「とくダネ!」の司会を務めている小倉智昭さん(62)が降板する可能性があることになる。司会を務めて10年の小倉さんが、節目の年にいよいよ肩たたき、なのか。そうだとすると、高額なギャラなどがネックになったのか。

   しかし、フジテレビの「とくダネ!」や企業広報では、取材に対し、宮根アナの内々定や小倉さんの降板について、「そういった話は、まったく聞いていません」と全面否定した。

後任に宮根誠司アナ、事務所は否定

   宮根誠司アナの所属事務所フロム・ファーストプロダクション大阪支社でも、同様な反応で、「勝手に書かれただけで、内々定も打診もありません」と言う。日本テレビ系の情報番組「スーパーサプライズ」のレギュラーに一時決まりかけたとの報道もあったが、同支社では、この番組を含め、ほかのキー局からも出演の打診はないとしている。

   小倉智昭さんの所属事務所オーケープロダクションの担当者は、降板話について、ピリピリした様子だ。個別の取材には応じておらず、コメントは出せないとのことだった。

   ある大手芸能事務所の役員は、小倉さんの後任司会者に宮根アナがなる情報について、その信憑性に首をひねる。

「小倉さんの体調が悪くて降りるなら話は別ですが、どうなんでしょうね。すぐにはないと思います」

   さらに、この役員は、宮根アナがキー局に引っ張りだこという情報にも、疑問を呈す。

「ミヤネ屋が全国放送になったのは、あの時間に情報番組の枠がなく、読売テレビの戦略だったことがあります。彼の司会でなく、番組の面白さで受けています。彼は、まだ全国区の人気とは言いがたく、もしそうだったら、とっくにキー局で番組を持っていますよ」

   大物司会者らのうち、次に誰が降板するか、はっきりした情報はまだないという。ただ、今後、ギャラの安い若手に世代交代が進む可能性も示唆している。

「宮根さんは、ギャラが安く、小倉さんやみのさんの5分の1ぐらいでしょう。彼らが出演1回で100万円とすると、20万円ぐらいです。宮根さんの世代は人材不足で、ほかに候補になるのは、タレントの中山秀征さんや局アナぐらい。まだ『ポストみの』ほど育っていませんが、このテレビ不況でいずれバトンタッチしていくかもしれません」

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