セリエAルールでは、ゴール後に得点者が興奮のあまりユニフォームを脱ぐことを禁じている。脱いだ場合はイエローカードが待っている。襟口から完全に首を抜いたときが「脱いだ状態」と判断されているため、半分だけ脱いで頭を覆ったままアンダーウェアに書かれた個人的メッセージをアピールしつつ走り回る選手も多い。しかしアンダーウェアに何らかの制限はないのだろうか。

「あるよ。レッドカードをくらうリスクすらある」と語るのはアタランタFWのランジェッラだ。

「攻撃的な言葉や下品すぎる文句を書くのはタブーだね。ユニフォームに付いているスポンサーとの契約にもそう義務付けられている。
 試合前に、ユニフォームの下に何着ているかなんて審判はチェックするはずもないし、完全に脱いだからといって、いったん決まったゴールが取り消されることはない。
 この間の試合でゴールしたとき、サルデーニャ島のマイナーチームを応援するメッセージを披露した。もちろん、イエローをくらったけどね(苦笑)」

 イエローカードより昨季まで6シーズンを過ごした島への愛をとった、ということか。累積数で出場停止へリーチがかかっていたならいざ知らず、デル・ネーリ監督も大目に見てくれたのだろう。