前節、レアル・マドリーが負け、バルサが勝ったことで両チームの勝ち点差は5ポイント。逆転優勝の芽が出てきたバルサだが、そのバルサに逆転優勝の可能性があると信じるのは元バルサのフリスト・ストイチコフ氏だ。高いフットボール技術のみならず、闘志溢れるプレー、ピッチ内外での奔放発言で今でもバルサファンに愛されるストイチコフ氏はレアル・マドリー嫌いとしても有名だが、「レアル・マドリーは下り坂に入っている。バルサとの5ポイント差に耐える力はないと思う」と語っている。

「リーガは非常に面白くなってきた。3週間前はすべてが終わったように見えていたのに、今では状況が変わった。サラゴサ戦でバルサはリズムを掴んだし、やるべきことは自分たちのことだけに気をかけること。5ポイント差を縮めることは素晴らしい挑戦だね」。

 古巣に檄を飛ばす一方、レアル・マドリーについては「レアル・マドリーは首位でいることに耐えられないはず。これからコントロールが難しい下り坂に入っていくだろう。レアル・マドリーは敗者のチームだ。試合でのスコアで不利になった時、結果をくつがえす力がないからだ」と辛辣コメント。

 さらに、「レアル・マドリーの選手の能力云々について意見を言うことはできない。あそこにいるわけじゃないからね。それに興味もない。レアル・マドリーは嫌いだ。興味があるのは我々のチームが良いプレーをし、実践するフットボールを楽しむこと。昨年はレアル・マドリーがリーガ優勝したが、今年は同じパターンで我々が取り返すよ」とも。

 レアル・マドリーを敗者のチームと言い切ってしまうあたり、ストイチコフ氏の奔放発言ぶりは健在といった様子。だが、こうしたコメントで古巣を鼓舞しようとしているのも確か。今のバルサにとってストイチコフ氏が現役時代に見せていた闘志と気迫といった側面が必要なのかもしれない。

(スペイン通信)