セビージャで最高のシーズンを送っているのはU-20スペイン代表MFディエゴ・カペルだ。セビージャのカンテラ出身のカペルは2月16日に20歳を迎えたばかり。先日のエスパニョール戦でも20歳のゴールを決め、チームの勝利に貢献した。その輝きは色あせることなく、試合に出場するごとに彼の評価は上がり、ヨーロッパのビッグクラブも注目する存在となっている。

「最高の時期を送っている。調子はいいし、結果がチームにともなってきた。それに、僕に足りなかったゴールも決めれるようになっている」と自信をのぞかせるカペル。注目されることにも浮つくことなく、「僕に注目してくれることについてはとても光栄に感じているよ。でも、セビージャ以外の他のチームでプレーすることは考えていない」ときっぱり。今の彼にはセビージャで成功することしか頭にないようだ。

 キレのあるドリブル突破で左サイドからチャンスを作るカペル。今シーズン出遅れた感のあるセビージャだが、後半戦に入ってから3勝1分1敗と盛り返し順位も6位まで上げてきた。4位のアトレティコ・マドリーとは勝ち点差5ポイント。チャンピオンズリーグ圏内を狙える位置につけている。「このチームにはチャンピオンズリーグ圏内に入る力がある。だから、それを実践していかないといけない」と力を込めた。

 また、ユーロ2008本大会へのサプライズ招集の可能性については、「自分の仕事に集中するだけ。いつの日かA代表に到達するだろうけれど、まだスタートをきったばかり」と冷静さを見せる。まずはチームでということだろう。カペルがこのままチームでその持ち味を発揮し続けていけば、その先にはA代表入りが待っている。その日は近くまで来ているのかもしれない。

(スペイン通信)

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