プレミアリーグの首位に立つアーセナルは11日、ブラックバーン戦で2-0の勝利を収め、2位マンチェスター・ユナイテッドとの勝点差を5に広げた。2004年以来のタイトル獲得をめざす指揮官のアーセン・ベンゲルは、残り試合を「謙虚な姿勢」で戦い抜くと語っている。

 シーズン開幕当初から好調を続けるアーセナル。一時はマンUに首位の座を譲りながらも、ここまでわずか1敗と安定感のある戦いで再び首位を奪回。そして、10日にマンUが敗れる波乱もあり、勝点差を5まで広げた。このリードについて、「予想もしていなかった」というベンゲルだが、シーズン終了まで、首位の座を譲るつもりはないと語っている。

「シーズンはまだ長い道のりが残っている。正直に言うと、今週の時点でこんなに勝点差を広げられるとは思っていなかった。それでも謙虚な気持ちを忘れてはならない。プレミアリーグは本当にタフだ。ベストな状態で試合に臨まなければ、どのチームにだって敗れる可能性はある。ブラックバーン戦の勝利は素晴らしい結果だ。マンUの結果を受けて、選手は『勝点差を広げなければならない』とプレッシャーを感じていたようだ。それでも守備陣の頑張りで勝利を掴むことができた。タイトル獲得に向けて我々はいい状態にある。まだまだ先は長いが、もちろん自信はある。最後まで全力で戦うだけだ」

 若手中心のチーム編成ながら華麗なフットボールで今シーズンのプレミアリーグを席巻しているアーセナル。シーズン残り12試合で得た勝点5のリードは、タイトルレースを引っ張るガンナーズにとって大きなアドバンテージとなる。「今シーズンは自信があった」と語る知将ベンゲルの頭の中では、すでに優勝へのシナリオが完成しているのかもしれない。