リーグ・アン第24節(10日)のメッス戦に3―0と完勝し、2位をキープした好調のボルドー。原動力のひとつがこの日2得点をあげたフェルナンド・カベナギだ。

 現在24歳のカベナギは、2003年のワールドユース大会にアルゼンチン代表で出場し、4ゴールをあげて大会得点王に輝いた選手。バティストゥータ、クレスポの後継者と言われるほどの大きな期待を受け、2004年にロシアリーグ史上最高額といわれる移籍金でスパルタク・モスクワ入りしたが不発に終わり、ボルドーに放出された。

 ボルドーでの1年目も、昨シーズン後半リカルド前監督のもとで9試合(2得点)、今シーズン前半ブラン新監督のもとで6試合(無得点)と出番が少なかった。

 ところが今年に入り、リーグ戦5試合、カップ戦2試合の7試合で7得点と大暴れしている。リーグの得点ランキング首位を走るベンゼマ(リヨン)も年初から同じく7ゴールと飛ばしているが、プレー時間を比べるとベンゼマの694分に対しカベナギは459分。実に65分ごとに1ゴールというハイペースになる。

 新天地で1年を経てようやく才能を開花させたカベナギは、レキップ紙のインタビューに答え、「フランスでの最初の半年間は辛かった。夏にはケガもした。しかし昨年後半から徐々によくなってきた。自分を信じ、いつか出られると思っていた。試合に出ればプレッシャーなんか感じない。貴重な喜びを思い切り味わうだけだ」と大変身の秘密はメンタルにありと打ち明けた。

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