ニューカッスルのケビン・キーガン監督は、契約期間が残り約1年半となったFWマイケル・オーウェンと近日中にも話し合いの場を持つとコメント。今シーズン限りでの退団も噂されていたエースの去就は、キーガン監督の就任で大きく軌道修正されそうだ。

 2005年の入団以来、その大半をケガの治療に費やしてきたオーウェン。ニューカッスル移籍後のスタメン出場はわずか25試合とコンスタントな活躍を期待出来ないビッグネームの処遇について、クラブ側は今シーズン終了後の放出も視野に入れていた。マンチェスター・シティなど、すでに移籍先の候補も挙がりつつあったが、キーガン監督就任が状況を一変させた。イングランド代表監督時代にもオーウェンをエースとして起用した指揮官は、オーウェンにキャプテンを任せるほどの信頼を寄せており、その去就についてもできるだけ早く契約延長をまとめたいと語っている。

「言うまでもなく、私はマイケルに残留してほしいと思っている。いずれ彼としっかり話をしなければならない。彼の契約期間が短くなればなるほど、周囲が騒ぎ始めるからね。それにニューカッスルのファンはまだ本当のマイケルの姿を見ていない。万全の状態で試合に出続けたことすらないのだから。まずは試合に出場することが先決だ」

 ファビオ・カペッロ監督率いるイングランド代表の緒戦ではメンバーから落選したオーウェン。しかし、ニューカッスルでは2試合連続ゴール中と完全復活の兆しを見せつつある。今後は就任以来いまだ勝ち星のない恩師キーガンに勝点3をプレゼントして、契約延長の交渉に弾みをつけたいところだろう。

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