「エトーよ、早く帰って来てくれ!」。これがバルサファンの今の気持ちだろう。アフリカ・ネーションズカップ参加のためカメルーン代表FWサミュエル・エトーがチームを離れてからバルサの得点力が落ちている。エトーがチームを離れる前の最後の試合、対ムルシア戦ではエトーの2ゴールを含め4-0で大勝したが、それ以降バルサはリーガ、スペイン国王杯の計6試合でわずかに4得点と得点力のなさが目立っている。この間、国王杯ではベスト4進出、リーガでは2勝1分けとまずまずの結果を残しているものの、1試合につき挙げた得点は1ゴールのみにとどまっており、結果だけでなく内容を求めるバルサファンとしてはもの足りないといったところだろう。

 ここ最近のリーガ3試合(ラシン戦、アスレティック・ビルバオ戦、オサスナ戦)でバルサが放ったシュート49本に対し、枠内に飛んだのは16本と枠内シュート率は32.65%とデータからみてもバルサの得点力、決定力が落ちていることがわかる。

 ベスト4進出を決めたカメルーンが決勝に進んだ場合、2月10日まで開催地ガーナに留まることになるエトー。もちろんエトー自身の目標は優勝だ。いずれにしてもエトーがチームに戻ってくるのは来週となる。少し前までクラブやファンの大きな期待はロナウジーニョの復活。もちろんそれは変わらないが、今は一刻も早いエトーの帰還を待っている。チームを盛り上げ、タイトルを目指していくためにエトーのゴールが必要だということだ。

(スペイン通信)

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