2日に行われたリーガ第22節で首位レアル・マドリーが敗れるという波乱が起きた。レアル・マドリーの連勝を8でストップさせたのは今シーズン、1部に昇格したアルメリアだ。前半、フアニートのゴールで先制すると、後半にもネグレドがPKを決め追加点。その後、アルメリアのブラジル人GKジエゴがカシージャスばりのスーパーセーブを見せるなど、レアル・マドリーの猛攻を防ぎ、クラブの歴史に残る勝利を上げた。アルメリアはこれで4連勝、7位に浮上している。

 手に汗握る試合をパルコ(貴賓席)から観戦したアルメリアのガルシア・ガバロン会長。実は同会長、心拍計を用い、心拍数を測定しながら観戦していた。先日、ドイツのルートヴィヒ・マクシミリアン大学の研究チームからサッカーの試合を観戦するだけで急性心疾患の発症リスクが高まるという研究結果が発表されたが、スペインのTV局“クアトロ”のスポーツニュース番組が観戦時の心拍数の推移を計測。

 ガバロン会長の平常時の心拍数は90。試合開始時には早くも125に上昇し、1点目が入った時には137となった。後半開始時は138、そして2点目が入った時には143と上がり続ける同会長の心拍数はその後、140台のまま試合が終了。試合終了時は147となっていた。そして、同会長が平常時の90に戻ったのは試合終了から30分後だったという。ちなみに、ガバロン会長の心拍数のMax値は153。これはバルコでレアル・マドリーのラモン・カルデロン会長と挨拶の抱擁を交わし合った時だった。

 歓喜と落胆、怒りなど様々な感情が混在するサッカーの試合。そんな中、顔色を変えずにパルコから観戦する会長は、緊張の色を隠しながらパルコから選手たちの戦いぶりを見守り、声援を送っているということだろう。

(スペイン通信)