伝統の青いユニフォームで「レ・ブルー」の愛称をもつフランス代表だが、6日にマラガで行われるスペインとの親善試合では、異例の赤のユニフォームで臨む。

 赤いユニフォームは、サプライヤーのアディダスがユーロ2008用に新たに採用したデザイン。もちろんメインは青のままで、サブユニフォームがこれまでの白から赤に変わる。レキップ紙によると、フランス代表が赤いユニフォームでプレーするのはこれが初めてではない。もっとも近い例では、1986年にグアテマラ戦で赤を着用した。このときは8―1で大勝している。

 だからといって縁起がいいカラーというわけではない。それ以前に赤を着用した1972年にはイタリアに1―3で敗れている。さらにさかのぼって1906年のイングランド戦では0―15という歴史的大敗を喫した。

 ドメネク監督は、赤のユニフォームを着用したからといって「フランス代表の伝統を裏切ることにはならない。リバプールやマンチェスター・ユナイテッドのような我々を興奮させてきたチームを思い起こさせる」と好意的にコメントしている。

 フランスのサポーターが合唱する掛け声は「アレ・レ・ブルー(Allez, les Bleus=行け、青)」だが、今度のスペイン戦では、「アレ・レ・ルージュ(les Rouges=赤)」になるのだろうか?