スペイン代表のアラゴネス監督は、2月6日に行われるフランスとの親善試合に向け招集メンバーを発表。バルセロナの至宝、17歳のFWボージャンが初招集入りを果たした。ボージャンがフランス戦でプレーすることができれば、これまでの代表デビュー最年少記録、スビエタの17歳と9ヵ月(1936年)を破り、この記録は17歳と5ヶ月と9日に更新される。

 ボージャンの招集については、今シーズン、トップチームに昇格したばかりとはいえ、彼がバルサで見せているパフォーマンスが評価されたものに加え、ボージャンの父親がセルビア人であることからセルビアフットボール協会もボージャンのセルビア代表入りを模索していたことから、スペイン側としてはこの可能性を断ち切るためにもボージャンを代表でプレーさせたいとの考え、つまりスペイン代表への包囲網が考えられる。

 バルサのトップチーム昇格、デビュー、カンプ・ノウでの初ゴールなど自身の夢を一つずつ叶え、一歩一歩前進し続けるボージャン。スペイン代表入りもまた彼の夢の一つ。

「いろんなことがすごいスピードで進んでいる。でも、うれしい」。

 初の代表招集に喜びをみせたボージャンは、スペイン代表のユニフォームを着ることに何の問題もないとも。F・トーレス、ビージャらが揃う現代表で今すぐのボージャンの代表定着は難しいと考えられるが、ボージャンが代表のエースとなる日もそう遠い話ではない。まずはフランス戦でプレーするチャンスを得たら、その持てる力を存分に発揮して欲しい。それはボージャンにとって成長の糧となるだろう。

フランス戦の招集メンバーは以下の通りとなっている。

<GK>
イケル・カシージャス(レアル・マドリー)
ホセ・マヌエル・レイナ(アーセナル)

<DF>
セルヒオ・ラモス(レアル・マドリー)
ファン・カプデビラ(ビジャレアル)
ラウール・アルビオル(バレンシア)
カルロス・マルチェナ(バレンシア)
フェルナンド・ナバーロ(マジョルカ)
アルバロ・アルベロア(リバプール)
ファニート(ベティス)
パブロ・イバニェス(アトレティコ・マドリー)

<MF>
ダビド・アルベルダ(バレンシア)
シャビ・アロンソ(リバプール)
アルベルト・リエラ(エスパニョール)
シャビ(バルセロナ)
アンドレス・イニエスタ(バルセロナ)
セスク・ファブレガス(アーセナル)

<FW>
ダビド・シルバ(バレンシア)
ダビド・ビジャ(バレンシア)
ルイス・ガルシア(エスパニョール)
フェルナンド・トーレス(リバプール)
ダニエル・グイサ(マジョルカ)
ボージャン・クルキッチ(バルセロナ)

(スペイン通信)