移籍マーケットの最終日となった31日深夜、ポーツマスはトッテナムのFWジャーメイン・デフォーの獲得を発表した。すでにレンタル移籍でリヨンからミラン・バロシュを獲得しているポーツマスは、マンチェスター・シティへの移籍が確実視されていたベンジャニの残留も決定し、FW陣のポジション争いは熾烈を極めることになりそうだ。

 ポーツマスのハリー・レドナップ監督は、ウェストハム監督時代の教え子でもあるデフォーの獲得を熱望し、過去2シーズンに渡りラブコールを送り続けていた。デフォー自身も、5シーズン目を迎えたトッテナムで出場機会が与えられない現状に不満を示し続けており、先発出場がここまでわずか3試合の今シーズン、遂にトッテナム退団を決意。恩師レドナップを慕って、ポーツマスでの再出発を決めた。

 新天地でイングランド代表復帰もめざすデフォーは、レギュラーとしてポーツマスの勝利に貢献したいと語っている。

「とにかく試合に出るのが待ちきれない。はやくピッチに立ちたいよ。移籍が決まってハッピーさ。出来る限り多くのゴールを記録して、チームの勝点3獲得に貢献したい」

一方、ポーツマスはデフォーの獲得資金を見込んでベンジャニの移籍を承認していたが、獲得を希望していたマンC側は「ベンジャニのマンチェスター到着が遅れたため契約を完了することが出来なかった」との声明を発表。これで、レドナップ監督は、デフォー、ベンジャニ、そして新加入のバロシュと奇しくも強力なFW陣を手にすることになった。出場機会を求めて移籍したデフォーにとっては、ベンジャニの思わぬ残留で、再び厳しいポジション争いを強いられることになるかもしれない。

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