アーセナルのアーセン・ベンゲル監督は、MFマテュー・フラミニとの契約延長を近日中にまとめたい考えを明らかにした。今シーズン限りでアーセナルとの契約が切れるフラミニには、ユベントスなどが獲得に興味を示しており、ベンゲルは迅速に交渉を進めるようクラブ側に要請している。

 若手中心のメンバーで躍進を続けるアーセナル。その影のキーマンとも言うべき選手がフラミニだ。ブラジル代表MFジウベルト・シルバからポジションを奪った守備的MFは、中盤の底でチームを支えている。そんな目覚ましい活躍を見せる23歳に欧州のビッグクラブも興味を見せはじめており、すでにユベントスは獲得に乗り出しているとも言われている。さらに、2008年夏にアーセナルとの契約が切れるフラミニは、来シーズンを見越して別のクラブと事前契約を結ぶことが可能だ。それだけに、ベンゲル監督も現在フラミニに提示している5年間の契約延長を早期にまとめたいと語っている。

「現在交渉を進めている。近日中に契約をまとめたいと思っている。マテューは残留を希望しているし、私も彼の力を必要としている。だから、いずれ合意に至ることが可能だと信じている。私はマテューの言葉を信じている。それほど心配はしていないよ」

 一方のフラミニ自身も、アーセナルでコンスタントにプレーすることが最優先だと語っている。

「僕が最優先に考えているのは、アーセナルに残留することだ。クラブとは代理人が交渉を続けてくれている。僕はただすべてがうまく行くことを願っているだけさ。僕が望んでいるのは、サッカーに集中できる環境と、コンスタントに試合に出場すること。それ以外は後からついてくることだと思っているよ」

 献身的な守備と強烈なミドルシュートでアーセナルの中盤に不可欠な選手へと成長を遂げたフラミニ。残留は確実とも言われているが、ベンゲルの秘蔵っ子とも言える23歳の去就次第では、アーセナルの中盤に大幅なテコ入れが必要となる可能性もある。

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