レアル・マドリーのゲームメーカーとして活躍を見せるMFグティ。“マルカ”のウェブサイトでのアンケートでも75%以上のファンがグティの代表復帰を望む声が上がっているが、彼がスペイン代表に復帰する可能性はほとんどないようだ。ラジオ番組に出演した同国代表のルイス・アラゴネス監督は、2月6日に行われるフランスとの親善試合の招集メンバーについて語り、グティを招集する考えがないことを明らかにしている。

「普段呼んでいない選手を呼ぶということは、誰かが外れるということを意味する。今のチームから誰を外せと言うんだ。私は自分がベストだと思う選手を呼び続けるし、私にとっては今いるチームの選手はグティよりいい選手だ」。

 グティよりもイニエスタ(バルセロナ)、セスク(アーセナル)、シルバ(バレンシア)といった選手の方がベストであるとし、グティはプランに入っていないときっぱり認めている。

 その一方で、代表復帰をめぐる話題の一人ラウルについては、「ラウルについて質問しても、答えるつもりはない」と即答したものの、「代表にとって正当な選手であると私が判断すれば、ユーロに行けるだろう」と可能性の扉が開かれていることも示唆。

 フランス戦に向けて、チームのメンバーはほぼ固定されているが、左サイドバックの強化のために新たな選手を一人だけ招集する予定と伝えたアラゴネス監督。代表への復帰はほぼ閉ざされたグティとチャンスはまだ残されているラウル。招集メンバーの是非をめぐって再び議論が沸き起こりそうである。

(スペイン通信)

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