チェルシーのDFジョン・テリーは、イングランド代表の次期監督にジョゼ・モウリーニョの就任を希望するとコメント。モウリーニョの就任をイングランド・サッカー協会（FA）にも推薦したことを明らかにした代表キャプテンは、チェルシーに数多くのタイトルをもたらした恩師とのタッグで母国の巻き返しを狙いたいと語っている。

　FAの最高幹部であるブライアン・バーウィックと会談の場を設けたというテリーは、チェルシーの黄金時代を築き上げたモウリーニョの代表監督就任をバックアップする態度を改めて示している。

「僕の中で、ジョゼの存在は際立っている。後はFAが彼にコンタクトを取るかどうかだ。ブライアン・バーウィックとは話をしたけど、詳しい内容は言えない。監督の件だけじゃなくて、色々なことについて話したよ。とてもポジティブな話し合いだったと思う」

　さらにテリーは、FAから要請があれば話し合いに応じる構えを見せているモウリーニョについて、指揮官としての能力の高さを改めて絶賛している。

「ジョゼはチェルシーを新たなレベルに引き上げてくれた。彼の下でプレーが出来て、僕は本当にラッキーだったよ。監督としてだけでなく、人間としても素晴らしいんだ。彼が監督を務めるだけで、チームに大きな違いが生まれる。戦術にも明るいし、フットボールをとてもよく理解している。ただ、彼は毎日のトレーニングを大切にする人だから、クラブの監督に向いているのかもしれない。でも、それもやってみないと分からないことだ」

　イングランド代表のユーロ2008予選敗退が決まったロシア戦を負傷欠場したテリー。その責任を強く感じているというキャプテンは、「今はどん底から這い上がるしかない。そのために、正しい人選をFAには求めたい」と語っている。母国の復権を誰より願う26歳は、今後も恩師モウリーニョの就任を求め続けるようだ。