ビジャレアルのリケルメのボカ・ジュニアーズ移籍がようやく成立。30ヵ月の契約にサインしたリケルメは古巣への復帰に「またフットボールの選手と感じることができる」と喜びを表した。

「僕にとってとても特別な日。自分のホームに戻ることができてとても幸せだよ。ヨーロッパで貴重な年を過ごしてきたが、ボカのことは恋しく思っていた。ボカのファンを幸せにできるといいね」。

 入団会見の席でそうコメントしたリケルメ。ビジャレアルのチームメイトらに挨拶することなくアルゼンチンに戻った彼だが、「ビジャレアルのファンへの感謝の気持ちは忘れない。気持ち良く過ごすことができたし、彼らが僕のいい思い出を持っていてくれたらいいね。いつかまたあそこに行くつもりだ」とビジャレアルファンへの感謝の気持ちも伝えている。

 これで、リケルメが12月に日本で開催されるクラブワールドカップに出場できるか否かに注目が集まることになるが、今のところは出場不可となっている。しかし、クラブはFIFAと交渉中。「ボカのユニフォームを着てこの大会でプレーできたら大きな喜びだね」とリケルメもクラブワールドカップへの出場の意欲をのぞかせた。

 リケルメがビジャレアルで最後にプレーしたのは2006年の12月。同クラブのペジェグリーニ監督の構想から完全に外れたリケルメは今シーズン、アルゼンチン代表でしか公式戦に出場していない。長期に渡った移籍問題もようやく決着し、再びフットボールの選手と感じることができると語ったリケルメは、気持ちも新たに古巣を牽引していくことだろう。

(スペイン通信)