27日に行われたチャンピオンズリーグ(CL)グループE第5節で、リヨンがバルセロナと2―2で引き分け、予選突破の可能性を最終節のグラスゴー・レンジャーズ戦(12月12日、アイブロックス・パーク)に残した。リヨンは勝ち点でレンジャーズと並ぶが、直接対決で敗れているため勝たなければ決勝トーナメントに進出できない。

 試合は個人技に勝るバルセロナが圧倒的にボールを支配した(レキップ紙によると63%)。しかしシュートの数は同じ10本。リヨンのペラン監督は試合後レキップ紙に、「失望と欲求不満を味わった。勝てた試合だった。同点となった残り10分で、あと1点取れると思った」と悔しがった。ただし、2度リードを許しながら追いついたことには「満足してもいい」と語っている。ベスト16入りには、ホームで3―0と完敗したレンジャーズに対して敵地での勝利が絶対条件となり、守りを固めてカウンターを狙ってくる相手に苦戦を強いられることが予想される。

 なおこの試合では、リヨン主将のジュニーニョ・ペルナンブカーノが本領を発揮。フリーキックとペナルティーで2点をマークした。欧州カップでの通算ゴールを16に伸ばし、同じブラジル人選手ソニー・アンデルソンのもつクラブ歴代最多得点記録に並んだ。CLでは通算13ゴール目(アンデルソンは10ゴール)。

 9月のアウェー戦でバルセロナに3―0と惨敗した翌日のビデオ反省会では、途中退席して物議をかもしたジュニーニョだが、このところはプレーにも報道陣との対応にも、キャプテンにふさわしい気力の充実ぶりを感じさせる。