元チェルシー監督のジョゼ・モウリーニョが、イングランド代表監督就任に興味を示している。9月にチェルシーを退団したモウリーニョは、自身の去就について「イングランド以外のビッグクラブで指揮を執りたい」と語っていた。しかし、英国大衆紙『ザ・サン』のインタビューに応えたポルトガル人監督は、イングランド・サッカー協会(FA)から打診があれば、代表監督就任について話を聞く準備はあると明言している。

「まずはFAサイドが私に監督就任をオファーするつもりがあるかどうかだ。彼らが私に興味を示してからでないと、私が自分の考えを言うことはできないね。だからFAには、『私に会いに来い』と伝えて欲しい。今は状況を見守るしかないだろうが、自分から就任の可能性を否定するようなことはしないよ」

 イングランド代表監督の座に興味を示したモウリーニョについては、サッカー関係者の支持も多い。次期監督の候補について、FAからアドバイスを求められているとも言われているマンチェスター・ユナイテッドのアレックス・ファーガソン監督も、「モウリーニョが最適」と語っている。

「次のイングランド代表監督はジョゼ・モウリーニョであるべきだ。代表監督というのは、モチベーターとして選手たちを奮い立たせることが仕事だ。その面で言えば、モウリーニョ以上の人材はいない。もしFAが私に意見を求めるなら、モウリーニョを推薦するよ」

 ポルトでチャンピオンズ・リーグのタイトルを獲得し、チェルシーではリーグ優勝2回、リーグカップ優勝2回、FAカップ優勝1回と数多くのトロフィーを手にしているモウリーニョ。プレミアリーグ最年長監督も推薦するポルトガル人監督は、ファンにとっても納得の人材だ。いまだ態度を明確に示していないFAだが、欧州のビッグクラブからも触手が伸びているモウリーニョだけに、オファーを提示するなら急がなくてはならないだろう。