ミランがレアル・マドリーのDFセルヒオ・ラモスに興味を示していることはすでに報じられているが、そのミランがセルヒオ・ラモス獲得に向け動き始めたようだ。

 ミランは、カペッロ前監督のアシスタントコーチを務めていたイタロ・ガルビアーティ氏にセルヒオ・ラモスの偵察を依頼。同氏は17日にサンティアゴ・ベルナベウで行われたユーロ2008予選、スペイン対スウェーデン戦の一戦を観戦した。

 昨シーズン、チームの中からセルヒオ・ラモスを見続けてきたガルビアーティ氏なら彼の成長ぶりを比較することもできる。偵察を依頼するにはもってこいの人物だと言える。

 セルヒオ・ラモスは、スウェーデン戦でも安定した守備、さらには優れた得点能力をも見せた。センターバックも右サイドバックもこなせるセルヒオ・ラモスのようなレベルを持った選手は今のところヨーロッパにはいないと捉えるミラン。なんとか獲得したいと考えるのも無理はない。

 とはいえ、ミランのセルヒオ・ラモス獲得は非常に厳しいと言わざるを得ない。レアル・マドリーは一刻も早くセルヒオ・ラモスとの契約の見直しを行うなど包囲網を固めようとしているし、何よりセルヒオ・ラモス本人にレアル・マドリーから出て行く気持ちがない。

 21歳のDFを巡ってレアル・マドリーとミランの新たな“ドラマ”が始まるのだろうか?

(スペイン通信)