2010年ワールドカップ南米予選でも活躍し、アルゼンチンの勝利に貢献した同国代表MFフアン・ロマン・リケルメだが、所属先のビジャレアルではペジェグリーニ監督の構想から完全に外れており、シーズンが始まってから出場機会を得ていない状況が続いている。

 厳しい状況に置かれているリケルメの獲得を“夢”見ているのが、2007年の“コパ・ド・ブラジル”チャンピオンとして、2008年のコパ・リベルタドーレス出場権を獲得したブラジルのフルミネンセだ。

 1994年ワールドカップのブラジル優勝メンバーで、現在はフラメンゴのコーディネーター務めるブランコ氏が、“ラジオ・グローボ”にリケルメ獲得への思いを明らかにした。

「リケルメは特別な選手。今年のコパ・リベルタドーレスでもボカ・ジュニアーズ優勝の立役者となった。もし、彼が来てくれたら、大きな助けとなるね」。

 リケルメにそうラブコールを送ったブランコ氏だが、現実的に「彼の獲得は難しい、高額な選手だからね」とも。しかし、「クラブの役員やスポンサーの努力で実現するかもしれしれない。経済的な努力をするに値する選手だ」と意欲も見せている。

 リケルメについては、ユベントスのポルトガル代表MFチアゴとの交換トレード説も出ている。いずれにしてもリケルメのビジャレアルでの将来は明るいものではない。経済的な理由もあり、今夏の移籍マーケットでは移籍が決まらなかったリケルメ。彼のような素晴らしい才能が眠ったままではもったいない。早く解決して欲しいものだ。

(スペイン通信)