イタリアサッカー連盟のアバーテ会長は、万が一イタリア代表がユーロ予選を突破できず、本大会出場を逃した場合、ドナドーニ監督を更迭する考えを明らかにした。2006年ドイツワールドカップ優勝を果たしたリッピ前監督の後を受け、イタリア代表を率いているドナドーニ監督だが、トッティやネスタが代表から退いたこと、世界チャンピオンになってハングリー精神を欠いてしまったことなどから、なかなかチームを安定させることができず、批判の声も多かった。

 アバーテ会長の発言は、こうした声に応えると同時に、ドナドーニ監督と代表チームにハッパをかける意味もあるのだろう。イタリア代表は11月17日にグラスゴーにて行われるスコットランド戦に勝利すれば本大会出場を確実となる。イタリアでは早くもこの大一番に注目が集まっている。アウェーで勝利をもぎ取ることができるか。ドナドーニ監督にとっても勝負の一戦となる。