ランパードかバリーか。今イングランドでこんな論争が盛んだ。マクラーレン監督の4−4−2の中でセントラルMFのポジションは二つ。ジェラードは当確だが、問題は残る一枠だ。これまではランパードがジェラードの相棒を務めてきたが、困ったことにこの二人全く息が合わない。双方持ち味は組み立てと得点力で、プレーエリアもかぶってしまう。互いの良さを消し合う状況にマクラーレンも悩んでいた。

 さてそこに登場したのがバリーである。元来CBやSBをやっていたように彼の持ち味は守備。先日のエストニア戦も含め、ここ3試合ジェラードとコンビを組み結果を出している。まさかのスタメン落ちとなったランパード。エストニア戦では途中出場の際にスタンドからブーイングまで出る始末で、まさに踏んだり蹴ったりである。ジェラードも「バリーはスタメンに値するプレーを見せてきた」と暗にバリー支持の発言をしている。この苦境、跳ね返せるか。