13日にユーロ2008予選でフランスをホームに迎えるフェロー諸島だが、現地では悪天候が続いており、試合の開催が危ぶまれている。レキップ紙のウェブサイトが12日夜10時に速報で伝えた。

 フェロー諸島は、ノルウェーとアイスランドの間の北大西洋上に位置するデンマークの自治領。

 フランス代表の一行は12日午前11時30分にパリ郊外ビラクーブレーの空港を出発したが、北大西洋上空に濃い霧が発生して見通しが悪く、飛行機はフェロー諸島の空港に着陸することができなかった。同機はスコットランドのアバディーンでいったん待機し、再び同諸島への接近を試みたが、天候が好転しないためノルウェーのベルゲンに着陸。選手たちは10時間以上におよぶ長旅の末、同地で一夜を過ごすことになった。

 フランス代表は13日に再び出発するが、最悪の場合フェリーで5時間かけてフェロー諸島に到着することになる。試合は翌日に延期される可能性が高いが、予選突破に向けた大事な試合前に、選手たちのコンディションに重大な影響が及ぶことは避けられない。なお13日以内に到着できない場合は、日程の大幅な変更も考えられる。

 一方、フランスを待ち受けるフェロー諸島にとっても、翌日への延期は都合が悪い。17日のウクライナ戦に備え、同地への到着を14日に予定していたためだ。フェロー諸島の監督は、フランスが前々日までに現地入りする日程を組んでいなかったことを責めている。天候が不安定な同諸島で行なわれる国際試合には、相手国が2〜3日前に到着するのが慣習。ただし、欧州サッカー連盟(UEFA)の規則では、ビジターチームは前日までに開催地に到着すればよいことになっている。