古巣の恩師を絶賛したアンリ<br>【photo by B.O.S.】

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 バルセロナのFWティエリ・アンリは、古巣アーセナルの躍進について、「プレミアリーグとチャンピオンズ・リーグの2冠も可能」と高評価を送った。

 今夏の移籍マーケットで、アンリを放出するという大英断を下したアーセナル。長年エースを務めた大黒柱を放出した影響の大きさから、今シーズンの低迷を予想する声も大きかった。しかし、シーズン開幕から予想外の快進撃を続けるアーセナルは、いまだ無敗でプレミアリーグの首位をキープ。チャンピオンズ・リーグのグループステージでも2連勝を飾るなど、その勢いはとどまるところを知らない。

 そんな古巣の好調ぶりをスペインから見守るアンリは、アーセナルのタイトル獲得を確約した。

「アーセナルの試合は観ているよ。ホームでもアウェイでも結果を出しているし、内容もエンターテインメント性に溢れている。選手たちのこともよく知っているから言うけど、彼らは今シーズンのプレミアリーグとチャンピオンズ・リーグでタイトルを獲得する可能性を持ったチームだよ。チャンピオンズ・リーグでセビージャを破った試合は、ヨーロッパに衝撃を与えたと思う。セビージャは決して簡単に勝てる相手ではない。でも、アーセナルは素晴らしい内容で勝ってしまったからね」

 一方アンリは、アーセナル時代の恩師であるアーセン・ベンゲル監督との関係についても言及。いまだ連絡を取り合う仲というベンゲルについて、称賛の言葉を並べた。

「アーセナルを離れた後も、アーセンとは何度か連絡を取っている。彼と話すことは僕にとって習慣みたいなものだ。年齢は離れているけど、お互いにリスペクトしているし、強い絆もあると思う。彼の契約延長は、アーセナルにとって素晴らしいニュースだね。アーセンの若手を発掘する才能にはいつも驚かされるよ。そして何より、人間として素晴らしい人だからね。それは、監督をする上でも重要な要素なんだ。選手たちに自信を与えて、ベストパフォーマンスを引き出すことができるからね」

 古巣の好調ぶりを絶賛したアンリ。アーセナルを優勝候補に挙げたチャンピオンズ・リーグでは、バルサ移籍後初の直接対決が実現する可能性もあるが、「今シーズンはなるべくアーセナルと対戦したくない」と本心を明かしている。古巣への愛着を隠そうとしないアンリにとっては、自身の退団後に快進撃を続けるガンナーズの動向が気になって仕方がないようだ。