〈生稲晃子政務官と朝日健太郎副大臣に公選法違反の疑い《公示日前に「観劇会」で…》〉から続く

 片山さつき財務大臣が公職選挙法に違反する事前運動を行った疑いがあることが「週刊文春」の取材で分かった。

【実際の画像】タスキを掛けて壇上に…片山さつき氏の「事前運動」疑惑写真

 問題となるのは2022年6月22日に公示された参院選だ。片山氏は公示前となる5月16日に自民党東京都連の女性局が明治座で開いた「観劇会」に参加していた。


内閣改造で留任した片山財務相 ©時事通信社

 自民党の故・髙島直樹元都議のブログには、観劇会の開催前に〈全国比例区 片山さつき〉と記されたタスキを掛けて壇上に立つ片山氏の写真を掲載。会の様子について、こう記されていた。

〈「勝つぞ!」コールで終了しました〉

 公示日前にタスキを掛けるなどの選挙運動を行うことは、公選法に違反する事前運動に当たる疑いがある。

 公選法に詳しい日本大学法学部の安野修右准教授が指摘する。

「選挙の種類まで特定できる形で『全国比例区』と記載しているこのタスキは、選挙運動用と見る余地が大きい。タスキの利用には例外的な規定もあるにはありますが、活動が選挙運動にわたる場合は、事前運動として別に問題になりえます」

  そして、「勝つぞ!」コールについても、

「選挙運動とは、特定の選挙について、特定の候補者の当選を目的として、投票を得るために必要かつ有利な行為を指すとされています。選挙及び候補者が特定され、当選に向けて参加者が声をそろえる場であった以上、事前運動に当たる疑いがあると考えます」(同前)

 片山氏の事務所に質問状を送り、事前運動の疑いについて尋ねたが、秘書が電話口で「はーい、無回答で!」と語るのみだった。

 配信中の「週刊文春 電子版」では、観劇会の詳細に加え、2022年の参院選における片山氏の“苦境”についても詳報している。

(「週刊文春」編集部/週刊文春 電子版オリジナル)