崖崩れで大きな被害が出た現場。土砂災害特別警戒区域に指定されていた=9月28日、三浦市初声町和田

 台風25号の記録的な大雨で、神奈川県の横須賀、三浦両市で住宅を巻き込む崖崩れが相次ぎ、5人が亡くなった。県によると、犠牲者の出た4カ所の現場はいずれも「土砂災害特別警戒区域」(レッドゾーン)に指定された危険な崖地だった。県内で同様のリスクがある崖地や沢沿いなどのレッドゾーンは約8900カ所。市町村が公開しているハザードマップなどで日頃から自宅や周囲の危険性を確認し、大雨の際に発表される情報を生かして避難することが欠かせない。

 土砂災害防止法に基づいて都道府県が指定する区域は「土砂災害警戒区域」(イエローゾーン)と「土砂災害特別警戒区域」(レッドゾーン)がある。レッドゾーンはイエローゾーンの中にあり、崖地により近いなど危険性が高く、建物倒壊の恐れがある場所だ。

 県によると、台風25号で土砂災害による犠牲者が出た4カ所((1)横須賀市長井1丁目(2)同2丁目(3)三浦市初声町和田(4)同市南下浦町上宮田)は、いずれも急傾斜地崩壊(崖崩れ)のレッドゾーンだった。

 住宅やアパートの背後に傾斜地が迫っており、崩落した土砂の直撃を受けて大きく損壊した。(2)と(3)の現場では、斜面の途中の高さまで擁壁が整備されていたが、その上部から土砂が崩れたという。隣接する住宅に被害が及んだ所もある。

 台風25号の大雨は9月20日から21日にかけて長時間続き、断続的に激しい雨が降った。横浜市地方気象台は横須賀、三浦両市などに「レベル4土砂災害危険警報」を発表。両市も警戒レベル4の「避難指示」を出した。

 三浦市の48時間雨量は365・5ミリと観測史上最多を更新。横須賀市消防局野比出張所の雨量計では、連続雨量が451・5ミリに達した。