機長襲撃の副操縦士、以前の勤務先・オマーン航空で過激主義思想疑われ職務外される…米報道
【エルサレム=福島利之】イスラエルに向かっていた旅客機フライドバイがサウジアラビアに緊急着陸した事件で、米CNNは3日、機長を刃物で刺したとされる副操縦士が以前に勤めていたオマーン航空で、イスラム過激主義思想を疑われて職務を外されたと報じた。
事情に詳しい複数の関係者の話として報じた。
CNNによると、オマーン国籍の副操縦士(29)は2025年2月にオマーン航空を退社し、モロッコの航空会社に就職した。26年1月に退職後、フライドバイに転職した。
フライドバイでは、オマーン航空で過激思想が確認されていたのにもかかわらず、イスラエル路線で操縦していた。オマーン航空が副操縦士の経緯を他の航空会社と共有していたかは不明だ。
CNNは、事件後に副操縦士本人のものとみられるSNSが確認されたとも報じた。国際テロ組織「アル・カーイダ」の元指導者アイマン・ザワヒリ氏の写真や、ドバイの空港に駐機するエルアル・イスラエル航空の機体動画が投稿されていた。この機体動画は、副操縦士が操縦室から撮影したものとみられる。
イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相は2日に出した声明で、副操縦士は「イスラム過激主義に染まっていた。乗客全員を乗せたまま墜落させようとした」との見方を示した。
事件は9月30日に発生。乗客の多くはイスラエル人だった。
