横浜市長選のポスター掲示板(資料写真)

 横浜市長の辞職に伴う市長選が4日、告示される。すでに立候補を表明している7人のほかにも出馬を模索する動きがあり、過去最多の8人が出馬した2021年以来の混戦となりそうだ。パワーハラスメント問題に端を発した市長の辞職から1カ月足らずで幕を開ける異例の短期決戦。出直し出馬する前市長による市政運営継続の是非をはじめ、多岐にわたる市政課題を巡り有権者の判断が問われる。投開票は18日。

 現時点で名乗りを上げているのは、弁護士の原沢敦美(59)、会社経営の福山敦士(37)、元衆院議員の中谷一馬(43)、共産党県委員会副委員長の浅賀由香(46)、市民団体代表の藤川祥子(51)、前市長の山中竹春(54)、会社経営の馬場慎一郎(50)=表明順=の7氏。前職と新人が争う構図となる見通し。

 市長選を巡る与野党の動きも注目だ。自民党、日本維新の会、国民民主党の県組織は原沢氏を推薦し、公明党市議団も支持する。立憲民主党県連は中谷氏の支援を決定。共産党は浅賀氏を公認、参政党は福山氏を推薦する。山中氏は政党の支援を受けない方針。

 原沢氏は企業法務の経験があり、コンプライアンス問題に詳しい。「停滞した市政を前に進める」とし、災害対策強化などを訴える。

 福山氏は昨年の市長選に続く2度目の挑戦。「市民が誇りを持てるまちにしたい」と、高校・大学の受験料無償化などを訴える。

 中谷氏は県議を経て衆院議員を3期務めた。「あたたかい横浜」を掲げ、「六つのゼロ」「六つの安心」などを公約に盛り込む。

 浅賀氏は「横浜の豊かさを市民の豊かさへ」がスローガン。横浜ノース・ドックなど米軍基地の全面返還を訴える。

 藤川氏はカジノを含む統合型リゾート施設(IR)の誘致反対活動に参加。山下ふ頭再開発の事業計画見直しなどを主張する。

 山中氏は、港湾関係団体などの要請を受けて出馬を決断。「市民と約束した政策をやり遂げる」とし、ハラスメント対策に注力する。

 馬場氏は、「さりげなく、かっこいい横浜」をキャッチコピーに、地域活性化を図る「横浜副都心構想」などを提唱する。

 9月1日時点の有権者数は314万1698人(男154万4639人、女159万7059人)。