CPサッカー(脳性まひ者7人制サッカー)日本女子代表の北島キオナ選手(左)が東京・墨田区の山本亨区長(右)を表敬訪問(墨田区役所で)

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 CPサッカー(脳性まひ者7人制サッカー)日本女子代表の北島キオナ選手が1日、居住する東京・墨田区の山本亨区長を表敬訪問し、13日から米アトランタで開催される「2026 IFCPF Women‘s WorldCup」(脳性まひ者女子サッカーW杯)での活躍を誓った。「メダルを取ることが今回の目標」と話す北島選手に、山本区長は「障がい者スポーツをすごく応援している。普及啓発にも努めたい。ぜひ頑張って、メダルを取って帰ってきて欲しい」と熱いエールを送った。

 東京都出身の北島選手はJCPFA(一般社団法人日本CPサッカー協会)国内11チームのなかで神奈川県川崎市などを活動拠点とする「エスペランサ」に所属。大学4年時に脳腫瘍の手術を受けて右半身麻痺(まひ)となったが、障がいを乗り越えるためにリハビリを開始、23年にCPサッカーと出会った。「14時間の手術を受けて最初は寝たきりの状態からのリハビリ。つえをつきながらでも電車に乗ることも難しくて救急車にお世話になったりしたけれど、パラスポーツの存在が自分を前に動かしてくれた」。女子強化選手に選出され、翌24年のスペイン・サロウW杯での日本の4位に貢献。山本区長も「本当に努力したんだね…」と胸を熱くしながら聞き入った。

 麻痺は右半身と顔の左側の感覚と耳に残り、腫瘍も「まだ全摘出できていなくて、経過を見ながらの(治療中の)状態」という北島選手。「心配で不安とかたくさんあったけれど、パラスポーツが人生を変えてくれた。なので、その魅力を伝えていくのは大事」と考え、今年から二度目の大学生活となる早大人間科学部に進学して「脳のこととかバリアフリーのシステムとか幅広く勉強させてもらって、同じような病気に向き合う人の支えや、誰かの助けになれたらと思っている」と北島選手。墨田区でも視覚障がいの選手を中心に音と声を頼りにプレーするブラインドサッカーのトップリーグ「LIGA.i(リーガアイ)」の試合を定期開催しているが、山本区長はCPサッカーを区としても「応援していくのはわれわれの使命」と今後のバックアップを約束。「すごく一生懸命さが伝わってくる。ぜひ結果報告にまた来てください」と話した。

 CPサッカーは、比較的軽度の脳性まひ選手がプレーできるように考案され、立った状態で行う脳性まひスポーツのなかでは唯一の団体競技。フィールドが11人制より小さく、30分ハーフでオフサイドがなく、スローインは片手でボールを下から投げられるなど特別ルールがあるほかは11人制とほぼ同じで行われる。

 国内の競技人口は、公益財団法人日本サッカー協会(JFA)の公式HPなどによると203人で、全日本選手権大会なども開催。1984年からパラリンピック正式種目で、2020年東京と24年パリでは競技種目から外れたが、32年ブリスベンからの復帰を目指す一方で、アジアオセアニア選手権や欧州選手権、世界選手権などを通じ世界的にパラアスリートが活躍している。