玉井陸斗「金」まであとわずか、手応えの「銀」は日本勢56年ぶり…男子高飛び込み
愛知・名古屋アジア大会(読売新聞社協賛)は9月30日、男子高飛び込みで、玉井陸斗(滋賀・立命館ク)が497・20点で銀メダルを手にした。
前回の銅に続くメダルで、この種目の日本勢としては1970年バンコク大会の大坪敏郎以来、56年ぶりの銀となった。女子3メートル板飛び込みでは、三上紗也可(鳥取県庁)が332・35点で2大会連続の銅メダルを獲得した。
右手痛めての出場も大きなミスなし
最後の6本目、玉井は後ろ向きに飛んで2回半のひねりを加える「5255B」を完璧に決め、93・60点をたたき出した。この種目で日本勢56年ぶりの銀メダル。2024年パリ五輪の銀を引き合いに出し、「『また銀メダルだな』という正直な感想と、安心がすごく大きい。メダルを自国開催で獲得できたのは良かった」と笑顔を見せた。
約1か月前から右手の甲を痛めていた。患部に負担をかけないように10メートルの高さの台から飛ぶのは1日に5本までに制限。この日も練習では10メートルからは飛ばず、昼過ぎの予選での6本が、実質的に夕方の決勝に向けた練習になった。
3本目で2位に浮上。完璧な状態ではなくても、大きなミスをすることなく、全6本をそれぞれ全体3位以内に入る高いレベルでまとめた。「アジア大会は(世界トップの)中国の選手もいて、実質、五輪と変わらないレベル。銀メダルを取れたのはすごく自信になる」と手応えを口にした。
1位の中国選手との差は、わずか4・05点。金メダルも夢ではないところまで来た。「一つ一つの演技の得点がもう少し伸びれば」と玉井。9月11日に20歳になったばかり。まだまだ成長途上だ。(帯津智昭)
