ヤンキース「8億円」、ドジャースも参戦か…横浜高校・織田翔希を襲う”争奪戦”の異常事態
本人はメジャー志望?
「ヤンキースが8億円のオファーを出したらしい」
そんな噂が、スカウトの間で飛び交っている。噂の主は、この夏の甲子園を沸かせた横浜高校のエース、織田翔希だ。
マウンドでは口を一文字に結び、鋭い眼光で打者をにらみつける。そして157キロの速球で、三振を奪う。その右腕がプロ志望届を出した。
ただし、本人の胸中には今もメジャーへの思いがあるとみられる。
日米の球団が熱視線を送るのは、球速だけが理由ではない。スポーツジャーナリストの安倍昌彦氏は語る。
「これだけの速球を投げる18歳が甲子園に立てば、スピードを誇示したくなるもの。でも彼は変化球や緩急を織り交ぜ、勝つことを優先する。大人の投げ方ができるのです」
球界では不穏な空気も…
だが、球界では不穏な空気が漂う。
「日本では、プロ志望届提出前は、球団が選手に接触して年俸などの条件を提示することは禁止されています。にもかかわらず、ヤンキースがオファーを出し、対抗するようにドジャースも動いていると聞いている。ルールを守る日本の球団側からは、非難の声が上がっています」(同)
過熱する争奪戦の中、日本球界に進むよう説得しているのは、横浜高校の村田浩明監督だ。
「当初は監督もメジャー挑戦を応援していたようですが、事前接触の問題が大きくなりすぎた。メジャーを選べば、横浜高校の信用にかかわります」(MLBスカウト)
横浜高校で松坂大輔を育て、この夏亡くなった名将・渡辺元智元監督も生前、こう語っていた。
「まず日本で成功させてからアメリカに送り出すのが、育てた者の責任」
渡辺氏は織田の才能に惚れ込み、頻繁に電話をかけ可愛がっていたという。恩師を取るのか、夢を取るのか……18歳の決断の行方に、日米の視線が注がれている。
「週刊現代」2026年10月12日号より
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