「LUNA SEA」のドラマー・真矢さんと妻の石黒彩(Instagramより)

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「必ず復帰します。また来年会いましょう……」──昨年9月に地元・秦野で開催された「秦野たばこ祭」で車椅子から立ち上がり、詰めかけたファンの前でそう誓った『LUNA SEA』のドラマー・真矢さん。だが願いは叶わず、その5か月後の今年2月17日、志半ばで天国へと旅立った。56歳の若さだった。【前後編の前編】

【写真を見る】亡き夫・真矢さんが愛した街で太鼓を叩く石黒彩。昨年の祭りに車椅子姿で参加していた真矢さんにピッタリと寄り添う石黒の姿も

 25年間、夫を献身的に支え続けた元モーニング娘。で妻の石黒彩(48)は真矢さんを看取ると、自身のインスタグラムでこう綴った。

〈5年9ヶ月の間、病気と闘い続け、その間も常に前向きで懸命な姿は誇らしく そんな真矢に寄り添い支えることが私の幸せでした〉

 あれから7か月──。

 今年9月27日に行われた同祭では、亡き夫が愛した街で太鼓を叩く石黒の姿があった。真矢さんの写真が飾られた山車の上で法被に身を包み、夫が見ていた景色を噛みしめているようだった。スポーツ紙記者が語る。

「石黒さんと結婚して20年目だった2020年、真矢さんは大腸がんのステージ4と診断を受けていました。昨年9月に病を公表するまで7回の手術と抗がん剤治療、放射線治療を続けていました。昨年2月にはめまいで倒れ、脳神経外科でMRI検査を受けたところ、右側頭部に腫瘍が見つかりました」

 歩くことさえままならない状態となっていた真矢さんが大切にしていたのが、幼い頃から太鼓のバチを握っていた地元の祭りだった。地元の住人が語る。

「真矢さんは『秦野たばこ祭』に参加して6歳で太鼓を叩き、それが『LUNA SEA』のドラマーを務めるルーツにもなった。彼にとって特別な行事でした。

 地元の人々に愛され、2023年からは『はだのふるさと大使』(亡くなってからは「はだのふるさと特別大使」)に就任し、昨年まで3年連続で個人で100万円を寄付していました。今年もバンドのメンバーらが100万円の協賛金を寄付するなど、その遺志は今も引き継がれていました」

 昨年9月の祭りへの参加が、最後の公の場となった。杖をついて足もとがおぼつかない様子だったが、表情はいきいきとしていた。その姿は祭りの参加者らの目に今でも焼き付いている。

「真矢さんは集まった大勢の人たちとサプライズで集合写真撮影会を開催して、場を沸かせました。そんな夫と付かず離れずの距離で、静かに見守っていたのが石黒さんでした。

 昨年は真矢さんのサポートに徹していましたが、今年は真矢さんが地元の仲間と結成した『秦野祭囃し社中』のメンバーとともに山車に乗り込みました。地元の人から『彩ちゃん!』と声を掛けられていて、秦野にも馴染んでいる様子でした」(同前)

 会場である市役所までの道のりの途中も練習していたのだろうか。石黒が自ら打ち鳴らす太鼓からは、ありし日の真矢さんを彷彿とさせる小気味いい音が、秦野の街中に響き渡っていた。

「夫と一緒に太鼓を叩くのが夢」

 以前にそう語っていた石黒。その思いは天国の真矢さんにも届いたにちがいない。

 真矢さんの想いを継ぎ、亡き夫の愛した街に帰って来た妻。続編では石黒がNEWSポストセブンに語った想い、彼女と真矢さん親族との現在の関係、祭りの参加前に目撃した意外な光景などを報じている。

(後編につづく)