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JR大阪駅前の交差点近くに設置された「約150個のレンガ状ブロック」をめぐり、大阪市の対応や今後の活用方法に注目が集まっています。

【写真で見る】JR大阪駅前のブロック 現在はどんな状況?(9月撮影)

違法駐輪やゴミの不法投棄対策として今年7月に設置されたこのブロックですが、SNS上で「つまずきそうで危険」「排除アートではないか」といった批判が相次ぎました。市にも約120件の意見が寄せられたといいます。

こうしたことを受けて市は9月25日、新たに高さ1.8mの柵を設置することを決定。エリアの活用方法は今後検討するということですが、大阪駅前の一等地に取り残されたデッドスペースの使い道は一体どうなるのでしょうか?

駅前の“デッドスペース”あの手この手で対策…経緯は?

取り沙汰されている現場は、JR大阪駅御堂筋南口の近く、一日を通して多くの人が行き交う横断歩道脇のスペースです。

ここは歩道橋の下にあたり、以前から違法駐輪やゴミの不法投棄、路上生活者の滞留、禁止場所でのタクシーの乗降などが問題視されていました。

これまでの経緯は以下の通りです。

▼2013年時点:フェンスで敷地を囲って管理
▼2016年:緑化推進の一環としてフェンスを取り払い植栽→歩道橋の下で日当たりが悪く植物が枯れてしまう
▼2024年時点:更地に戻される→違法駐輪や不法投棄などの問題が再発
▼今年7月:約150個のレンガ状のブロックを設置

ブロック設置するも…「危険」「排除アート」と批判相次ぐ

今回、ブロックが設置された背景には、視界を確保しつつ人の立ち入りを防ぐ目的のほか、他の場所での実績、さらにコストを低く抑えられるという点があったということです。

ところが、敷地内に黄色の立ち入り禁止看板が置かれる以前は立ち入りの可否が分かりにくく、さらに「つまずきそうで危ない」といった批判の声が相次ぎました。

さらに、突起物によって路上生活者などの滞留を防ぐかのようなデザインに対し、「公共の場所として不寛容ではないか」「排除アートではないか」といった指摘も上がりました。

これに対し、大阪市の横山英幸市長は「『排除アート』と言われる思いで現場はこうしているのではなく、『住民の安全確保』のためにやっている」と説明しています。

高さ1.8mの柵を設置へ

こうした声を受け、市は9月28日夜・29日夜に工事を行い、道路側に高さ1.8mの柵を新たに設置することを決めました。

ゆくゆくはエリア全体を覆う形で柵を設ける予定だということです。

一方で、大阪駅前の一等地にあるこのスペースを今後どう生かしていくのかが大きなテーマとなっています。

街の人からは「つまずく危険があるブロックより、オブジェのようなデザイン性のあるものを置いてシンボルとして有効活用してはどうか」といった意見も聞かれます。

空きスペースどう活用?市民・専門家・市長それぞれの意見は?

また、大阪市の担当者によると、人が立ち入る形での活用法は検討されていなかったものの、市民からは駐輪場やベンチ、喫煙所の設置を望む声も上がっているということです。

都市計画に詳しい近畿大学の寺川政司准教授からは、車の往来による危険を防ぐため道路側のフェンスは維持しつつ、ブロックの上にチップを敷き詰めてフラットにし、ベンチを配置して憩いの場として整備するなどのアイデアも示されています。

横山市長は「これだけ話題になったので、道路のほうに行かないように施工しつつ、“シンボル”となるようなスペースになればと思っています」としており、今後はまちづくりを手がける事業者などと話し合いを進めながら具体的な活用方法を検討するとしています。

多くの人がそばを行き交う公共スペースを「立ち入れない場所」にするのか、それとも「安全に賑わう場所」へと再生させるのか。また、そもそもの違法駐輪やゴミの不法投棄の問題にどう向きあうのか。費用はどうするのか…。今後の展開が注目されます。

(2026年9月28日放送 MBSテレビ「よんチャンTV」内『米澤プレゼン』より)