日本ハムが1株を3株に分割 伊藤ハム米久・プリマハムと比較
日本ハムは2026年9月30日を基準日として、10月1日付で1株を3株に分割する。伊藤ハム米久ホールディングス、プリマハムと最低投資額や株主優待、業績を比較する。
9月25日の株価は、日本ハムが6,044円、伊藤ハム米久が5,040円、プリマハムが2,415円だった。100株の購入に必要な資金は、それぞれ約60万円、約50万円、約24万円となる。現在の株価が変わらないと仮定すると、分割後の日本ハムは約20万円で100株を購入できる。
9月28日が分割前の株価水準と株式数で取引できる最終日となり、29日から分割後の株価水準で取引される。株式分割で企業価値や保有株式の実質的な価値は変わらないが、日本ハムの最低投資額は3社で最も低くなる。
日本ハムは分割に合わせ、2027年3月末から株主優待制度を変更する。分割後の100株以上を半年以上継続保有する株主も対象となり、自社グループ商品などを受け取れる。分割直後に100株を購入すれば、すぐ優待を取得できるわけではない点には注意したい。
伊藤ハム米久は、3月末に200株以上を保有する株主へ5,000円相当の自社グループ商品を贈る。9月25日の株価では、優待取得に約101万円が必要だ。プリマハムは9月末に200株以上を保有する株主へ3,000円相当の自社製品を贈り、必要資金は約48万円となる。
日本ハムの2027年3月期第1四半期は、売上高が前年同期比8.7%増の3,849億円、事業利益が同19.5%増の194億円だった。加工事業や食肉事業などの収益改善が利益を支えた。
伊藤ハム米久の同期間は、売上高が前年同期比5.4%減の2,811億円、営業利益が同0.3%増の91億円だった。前期の決算期変更による反動で減収となった一方、食肉事業の採算性が改善した。
プリマハムの同期間は、売上高が前年同期比5.7%増の1,224億円、営業利益が同2.0%減の25億円だった。増収を確保したものの、原材料費の上昇などが利益を圧迫した。
分割後の買いやすさでは日本ハム、優待品の金額では伊藤ハム米久、現在の優待取得資金ではプリマハムに特徴がある。食肉株を選ぶ際は、優待だけでなく、原材料価格や飼料価格、物流費の変動を吸収できるかも確認したい。

