バーランダー涙の現役最終登板 7歳娘がマウンドへ駆け寄り抱擁 手をつないで21年の現役生活に別れ
◇インターリーグ タイガース 4-3 パイレーツ(2026年9月26日 デトロイト)
今季限りで現役を引退するタイガースのジャスティン・バーランダー投手(43)が26日(日本時間27日)、本拠地デトロイトで行われたパイレーツ戦で21年間のメジャー生活最後の登板を終えた。AP通信が報じた。最後は7歳の娘ジュヌビエーブちゃんがマウンドまで迎えに走り、父娘が抱き合う感動的な幕切れとなった。
バーランダーは6回、先頭のブランドン・ロウをファウルフライに打ち取ると、A.J.ヒンチ監督がベンチを出てスタンドを指さした。すると、父親の名前と背番号が入ったタイガースのユニホーム姿のジュヌビエーブちゃんがマウンドへ駆け寄った。娘を抱きしめたバーランダーは体を震わせ、涙を流した。
約25秒後にはヒンチ監督、さらにチームメートもマウンドに集まった。バーランダーは娘の手を握ってマウンドを降り、コメリカ・パークの観客は総立ちで拍手を送った。ベンチ前では妻でモデルのケイト・アプトンさんが1歳の息子ベラミー君を抱いて待ち、家族4人で抱擁。バーランダーは帽子を取って大歓声に応え、家族とともにベンチへ消えた。一連のセレモニーで試合は約5分半中断した。
最後の登板は91球で5回1/3を投げ、5安打2失点、1四球、6奪三振。今季はでん部痛とハムストリングの故障に苦しみ、これがわずか2度目の先発で、3月30日以来の登板だった。2005年7月4日にタイガースでメジャーデビュー。21年間で通算557試合に先発し、266勝159敗、防御率3.33、3560奪三振を残した。サイ・ヤング賞3度、オールスター10度、ノーヒットノーラン3度。アストロズでは17、22年にワールドシリーズ制覇を経験した。3560奪三振は歴代8位、ポストシーズンの244奪三振は歴代最多を誇る。
試合前から球場は特別な雰囲気に包まれた。バーランダーがブルペンへ向かうとスタンディングオベーション。初回にはチームメートがあえてベンチに残り、バーランダーだけを先にグラウンドへ送り出した。大歓声を一身に浴びながら始まった最後の登板は、愛娘の手を握ってマウンドを後にするという、21年間のキャリアを締めくくる忘れがたい光景で幕を閉じた。

