土俵に這わされる熱海富士(C)共同通信社

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【大相撲9月場所 12日目】

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 夢の大関が遠のいて……。

 大関とりに挑戦中の関脇・熱海富士(24)が24日、結びの一番で横綱・大の里に屈した。

 立ち合いで右下手を取られると、前に出る勢いを利用され、下手出し投げでゴロリ。痛恨の4敗目となった。

 熱海富士は直近2場所で21勝。大関昇進の目安は「三役で3場所33勝」なので、今場所12勝以上が求められていた。もちろん、目安はあくまで目安。3場所33勝未満でも大関に昇進した例はある。しかし、さるベテラン親方は「どうあがいても、今場所後の昇進は厳しい」と、こう続ける。

「仮に大の里に勝って11勝止まりならば、可能性はあったんですけどねえ……。それだけこの世界における横綱の存在感はデカい。上位陣との相性がイマイチなのも、審判部や執行部の心証が良くない。それぞれ大の里に3勝7敗、琴桜に5勝8敗、霧島に3勝10敗、安青錦に2勝4敗。琴桜には直近6場所で5勝1敗と巻き返しているが、それでも1横綱2大関にやられっぱなしは問題です。優勝決定戦に出場した先場所の相撲が評価されたとはいえ、そもそも大関とりの起点となった5月場所は9勝6敗。目安を無視して無理やり上げる成績ではありませんよ」

 今場所も琴桜にこそ勝ったものの、大の里、霧島、安青錦には敗れている。相性がそのまま結果に表れているのだ。

「今場所の相撲を見る限り、体もよく動いているし、大関とりのプレッシャーに苦しんでいる様子はない。それでも上位陣に負けたのは純粋な技術、技量の差でしょう。互いに右四つを得意とするこの日の大の里戦がいい例です。熱海富士は右下手を許した一方、左を固められて自身の右差しは封じられた。横綱の対策にまんまとハマり、善戦すらできなかった」(前出の親方)

 相撲協会にしても、地位に相応しくない力士を昇進させようものなら、「大関の粗製乱造」と非難されかねない。それは協会も望むところではないし、3大関がいる以上、4人目を早急に作る必要もない。

 今場所2ケタ勝利で来場所に望みをつなげ、その間に上位陣対策を練るのが現実的か。

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 日刊ゲンダイでは、元NHK実況アナ・吉田賢氏による新連載「吉田賢vs親方 がっぷり対談」がスタートした。第1弾は2024年6月に独立した元関脇嘉風の中村親方が登場。いったいどんなやりとりが繰り広げられているのか。●関連記事 【もっと読む】元関脇嘉風・中村親方〈1〉なぜ「朝稽古をしない」のか? 角界の常識から“あえて外れる”部屋づくり もぜひご一読を。