【NISA】意外と大事!投資信託の資金は安定的に流入している?【投資信託】

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投資信託の成績は運用会社と受益者が共に創っていくもの

以前あるファンド・アワードで上位に入賞した、投資信託の運用会社2社の報告会に参加したときのメモを読み返しました。

そのときに聞いた運用担当者のお話には、共通点がありました。「運用成果はお客様(受益者)と一緒につくってきた結果」だと、口をそろえて話していたことです。具体的には、「(基準価額が)下がった時でも、慌てて解約をする人が少ない」「安定的に資金が流入している」というように、受益者の行動に支えられている面も大きいということを言っていたのです。

例えば、基準価額が下がったときでも資金が流出しないことで、株価が安いときに買えるので、その結果、運用に有利に働くからです。もちろん、長期的に投資信託に組み入れられた企業の価値が上がり、それに伴い株価も上がるという好循環があってのことですが。

一方、設定当初は大幅に資金が流入したけれど、半年や1年が経った頃から資金がずっと流出している、あるいは、あまりにも資金の出入りが激しいという投資信託も少なくありません。

資金の流出が続いていたり、資金の出入りが激しかったりすると、継続的に安定的な運用を行うのは厳しいのではないでしょうか。例えば、短期的に基準価額が大きく値下がりしたところで解約が殺到してしまうと、値下がりしている株式を売却して現金化し、解約に対応するしかないので、さらに成績が悪化する要因にもなります。

繰上償還のリスクが高まることも

また投資信託に資金が安定的に流入しないと、繰上償還されてしまうリスクがあります。繰上償還とは、投信に充分な資金が集まらず、当初決められた信託期間(運用期間)よりも前に投信の運用が強制終了されてしまうことです。

以前のコラム「NISA口座で投資信託が繰上償還されたらどうなるか?」でも触れましたが、NISA口座で投信が繰上償還された場合には、売却と同じ扱いになります。つまり、自分で投資信託を解約したときと同様、NISAの枠を消費することになります。

繰上償還時に利益が出ていてもNISA口座では課税されませんが、損失もなかったものとみなされます。そもそも長期で運用しようと思っていたのに、自分の意志とは関係なく現金化されてしまうのは、資産形成にとってはマイナスです。投信を購入するときに投信の残高を確認することは大事ですが、併せて、資金のフローを確認することも大事です。

資金の流出入を確認する方法

では、投資信託の資金のフローは何を見ればわかるでしょうか。参考に、2つのウェブサイトをご紹介したいと思います。

ヤフーファイナンスの投資信託ページ

1つ目はヤフーファイナンスのサイトです。「ヤフーファイナンス」のウェブサイトから「投資信託」→「ウエルスアドバイザー」を選択。ファンド名を入力して検索すると、ファンドの詳細画面に行きます。そこから「分配金・リターン」のタブをクリックして、下のほうに進むと『月次資金流出入額のグラフ』がみられます。

下に資金の流出入のイメージ図を挙げました(実際のヤフーファイナンスでは直近5年の月次資金流出入額グラフがみられます)。

これをみると、直近の各月における投資信託への資金の「流出入の傾向」が分かります。図表1のように、0よりも上に棒グラフがあると、購入から解約を差し引いた金額がプラス、つまり資金が流入していることになります。

【図表1】資金が安定的に流入している投資信託(イメージ図) 出所:筆者作成

一方、図表2のように、0よりも下に棒グラフがある場合には、購入から解約を差し引いた金額がマイナス、つまり資金が流出していることになります。

【図表2】資金が継続的に流出している投資信託(イメージ図) 出所:筆者作成

ずっと棒グラフが0よりも上にあり、安定的に資金が純流入している投信がベターです。

モーニングスター・ジャパンのサイト

もうひとつはモーニングスター・ジャパンのサイトです。ファンド名を検索し、「概要」→「リターン」のところをみると、資金の流出入もみられます。グラフはやや小さいものの、参考になります。

資金の安定性がわかる

資金が流入している投資信託だからといって、運用成績がよいとは限りません。ただ、安定的な運用を行うための条件のひとつとして、「安定的に資金が流入している」かどうかはチェックしておきたいポイントです。また繰上償還のリスクも低くなります。保有する投資信託について気になる人は、一度確認してみるとよいでしょう。

ヤフーファイナンス
https://finance.yahoo.co.jp/

モーニングスター・ジャパン
https://global.morningstar.com/ja/funds

竹川 美奈子 LIFE MAP合同会社代表/ファイナンシャル・ジャーナリスト