9月22日、米ニューヨークの国連本部でアメリカのトランプ大統領と会談する高市早苗首相(写真・共同通信)

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 国連総会出席のため、ニューヨークを訪問した高市早苗首相は日本時間9月23日、アメリカのドナルド・J・トランプ大統領と約35分間、日米首脳会談をおこなった。

 そのなかで高市氏が放った内閣改造についての発言が注目を浴びている。

 高市氏は会談に入る前の冒頭で、トランプ大統領に向かってこう話した。

「知っていらっしゃると思いますけれども、先週私は内閣改造をおこないました。18人の閣僚のうち10人が交代するという大きな改造でした。しかしご安心ください。みなさんのカウンターパートはみんな留任しました。茂木外務大臣、それから片山財務大臣、そして赤沢経済産業大臣、そして小泉防衛大臣です。これからも政策責任者同士の人間関係をさらに深化させて、日米同盟を揺るぎないものにしていきたいと考えています」

 政治部記者が言う。

「この内閣改造に関する発言については、アメリカとの関係が良好なことを示しているという一定の評価はあります。ただ、冒頭で、トランプ大統領は高市氏のことを名前で呼ばずに『日本の総理大臣』と言いました。これに対し、高市氏はトランプ大統領のことを何度も『ドナルド』と親しげに話していました。トランプ大統領が高市氏の名前を呼ばないのに、高市氏がドナルドと呼ぶことについて、高市氏がトランプ大統領に媚を売っているかのようにも見えたこともあり、内閣改造についても、まるでトランプ大統領のためにそうしたかのように感じる人もいて、この発言にはSNS上で批判が起こっています」

 X上では、この内閣改造発言について、

《アメリカのために内閣人事を行い、それをドヤ顔で公言してしまうなんて、こんなものはもはや「媚び」を通り越して「属国仕草」でしかない》

《つまり高市早苗は内閣改造において「国内の経世済民」よりも「トランプ政権に媚びること」を優先したというわけですかね?》

《日本てアメリカの属国だったんですね 日本人の誇りとかそういうものってお持ちじゃないんですね》

 などと批判があがっている。

 高市氏による党役員人事・内閣改造では、麻生太郎副総裁と鈴木俊一幹事長が留任。2025年10月の自民党総裁選に立候補した小林鷹之政調会長、小泉進次郎防衛相、茂木敏充外相の3人が留任となり、林芳正前総務相は閣外に出た。

 自民党関係者が言う。

「林さんは続投を要望せず、高市さんが慰留しなかったことで、林さんは閣外に出たわけですが、閣内に留めていなくても、次の総裁選では林さんに勝てると判断したのだと思います。

 アメリカとの関係維持のために片山さん、小泉さん、茂木さん、赤沢さんを留任させたという一面は確かにあったと思いますが、林さん以外の3人を続投させた人事と麻生副総裁、鈴木幹事長続投人事について、党内では次の総裁選を睨んだ人事だという見方がされています」

 アメリカとの意思疎通を今後も円滑に進めるためにも、高市氏が名前を挙げた4人の大臣の留任は必要だったという側面もあるようだ。

「今後も対米関係を安定させることを優先した改造人事だったということは言えます。対米関係の安定は、日本の国益に通じるものですから。ただ、国内の改造人事について、トランプ氏の前で言う必要があったのかは疑問ですね。高市さんは良かれと思って話したのかもしれませんが、SNS上とはいえ、思わぬところから矢が飛んでくる形になっているわけですから」(前出の記者)

 24日朝、国連総会を終え帰国した高市氏。10月5日召集する臨時国会に向け、準備を進めるようだ。