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 ◇愛知・名古屋アジア大会第6日 競泳(2026年9月24日 東京アクアティクスセンター)

 男子200メートル平泳ぎは決勝が行われ、17歳の大橋信(枚方SS)が2分4秒83の世界新記録で金メダルを獲得した。従来の記録は23年の福岡世界選手権で中国の覃海洋(タン・カイヨウ)が出した2分5秒48で0秒65も更新する驚異の記録を叩き出した。100メートルに続く平泳ぎ2冠も達成し、28年ロサンゼルス五輪へその名を世界に知らしめた。

 前半100メートルを59秒89と積極的に入った大橋はその後もライバルを突き放した。記録が電光掲示板に出ると、会場はどよめきに包まれた。レース後に大橋は「ちょっと大会前にアクシデントがあってちょっと無理かなと思ったんですけど、みんなが支えてくれてこのタイムが出せてうれしいです。今年の夏、あんまり良い結果が出なくて国際大会の難しさを知ったんですけど、この日本大会で良い結果を出せて本当にうれしいです。日本開催ってところが僕が良い結果を出せた要因だと思うので、とりあえずみんなに感謝したいです」と声を弾ませた。

 今大会は前日までに100メートルを6本泳ぎ、3つのメダルを獲得していた大橋。そんな中、開幕前までに本命種目の200メートルのために積んだ練習で習得した泳ぎを、「スピード系の泳ぎに変えていた」と崩れていたことを自覚。前夜には混合400メートルメドレーリレーのメダルセレモニーを終えると、自らの意思で1人サブプールへ向かい、修正に着手。17歳という年齢の枠を超越した、高い向上心が金メダルにつながった。

 昨年3月の日本選手権で世界選手権の代表入りを逃した後に急成長を遂げ、同年7月の近畿高校選手権の200メートルで24年パリ五輪銅メダル相当となる2分6秒91をマーク。結果的に世界選手権の優勝者を上回るタイムでその名をとどろかすと、今年3月の日本選手権では史上最年少で平泳ぎ3冠を達成。シニアの国際大会デビューとなった8月のパンパシフィック選手権は金メダルを逃したが、今大会は100メートルで同着ながら金メダルを獲得。迎えた本命種目で、ぶっちぎりの実力を証明した。

 スイムイベント参加のために来日し、大会も視察した24年パリ五輪王者のレオン・マルシャン(フランス)からも「とても恐れている。まだ若く、付いているコーチも素晴らしい。彼とレースをするのがとても楽しみ」と警戒された大橋。挑戦状代わりの記録を叩き付け、2年後のロサンゼルス五輪で雌雄を決する。