関西人も意外と知らない!? 大阪「551HORAI」本店のレストラン、豚まん以外に何が食べられる?
大阪土産の定番として絶大な人気を誇る、「551HORAI」。大阪を訪れたら豚まんを買って帰る、という人も多く、店頭には連日行列ができている。その551HORAIの本店があるのは、大阪・ミナミのど真ん中。大賑わいの戎橋筋商店街にある、豚まん印の赤いネオンの看板が目を引く。

「551HORAI」本店のレストラン
1階の売店は、おなじみの豚まんや焼売を求める人でいつもにぎやか。その2・3階にレストランがあることをご存じだろうか。大阪生まれ・大阪育ちの筆者にとって、551は父が仕事帰りに買ってくれたお土産というイメージが大きく、レストランで食事をする機会は今までなかった。本店のレストランでは、一体何が食べられるのだろう?
○■「551HORAI」本店のレストラン
関西人にとっては、「あるとき~ないとき~」のCMにもあるように、551=豚まんというイメージが定着しているが、レストランは豚まんや焼売といったおなじみの点心はもちろん、中華料理をできたてで味わえる。

筆者が訪れたのは金曜日の夜。場所柄、観光客や仕事帰りのサラリーマンでにぎわう店を想像していたが、店内を見渡してみると、お酒を中心に楽しむ人は意外と少ない。料理を何品か注文し、しっかりと「晩ごはん」を食べている人が目立つ。地元の人が普通に食事をする中華レストランという一面を持っているようだ。
さて、何を食べようか。

「551点心セット」は1,800円。点心5種と杏仁豆腐を一度に楽しめるセットもある
メニューを見れば、点心だけを知っていた551のイメージが一気に広がる。せっかくだから、今回は気になった料理をいろいろと注文してみることにした。
○■手を汚さずパクリ。「牛肉のクレープ包み」
まず目に飛び込んできたのが「牛肉のクレープ包み」。甘辛く味付けされた牛肉にネギを合わせ、薄いクレープ生地で包んで食べる一品だ。

そのままでは少し濃く感じるほどしっかり味付けされた牛肉を、クレープがまろやかにしてくれる。ネギの香りもいいアクセント。甜麺醤のような甘辛いコクと甘みも効いていて、口の中できれいにまとまる。



牛肉はしっかり味だが、クレープで包むとまろやかで食べやすい
しかもクレープで包むので、手が汚れにくい。これが地味ながらうれしい。包むスタイルはシェアもしやすいし、何人かとの食事では注文したい一品だ。
○■カリカリ揚げ麺が絶品の「海鮮あげ焼きそば」
次に頼んだのが「海鮮あげ焼きそば」。まず目を引いたのが、この太い揚げ麺だ。これがウマい。

箸で取って口に入れると……カリッ、ザクッ。
どこか、かりんとうを思わせる歯応えと穀物の揚がった風味で、噛むほどに小麦の甘みと揚げ油の香ばしさが広がる。麺に絡ませている海鮮や野菜の入ったあんは意外なほどやさしい。素材の旨味を生かしたような味わいに、「551って、こんなに繊細な味だったんだ」と、ちょっと意外な発見だった。

太麺で歯ごたえと風味をしっかり感じられた
具材は大きめで、エビの存在感もたっぷりなのがうれしい。時間がたって、あんが染み込んでいるかなと思ったが、麺のカリカリ感がかなり残っていることもうれしい驚きだった。
○■豚まんだけじゃない、「チャーシューまん」もいいぞ
551といえば、もちろん豚まん。言うまでもない。だがしかし、冒険もしてみたいじゃないか。ということでオーダーしておいしかったのが「チャーシューまん」だ。

まず、生地がしっとり。中には旨味のあるチャーシューが入り、タレはゼラチン状になって具材に絡んでいる。
見た目からはもっと濃厚な味を想像したのだが、チャーシューの旨味はきちんとありながら、タレが主張しすぎずあっさり。豚まんとはまた違った楽しさがあった。そのままでも十分おいしいが、からしを少しつけると味にメリハリが生まれ、個人的にはこちらもおすすめだ。

からしを少しつけると、味にメリハリが生まれる
なお、本店で人気だという「あんまん」も狙っていたのだが、この日は残念ながら売り切れだった。そのこと自体が、人気ぶりを物語っているのかもしれない。
○■思わずライスが欲しくなった油淋鶏
先ほどの揚げ麺がおいしかっただけに、「油淋鶏」にも期待も高まる。そして、こちらも期待通り。衣はカリカリ、中の鶏肉はジューシー。その上から甘酸っぱいタレがかかっている。

味がいい。お酢の酸味がさっぱりとした後味をもたらしてくれる。酸っぱすぎず、甘みもしっかり。油を使った料理なのに重たさを感じにくい。どんどん箸が進んだ。

見た目に反して、後味は意外とさっぱり
ここまで食べてきて、ひとつ気づいたことがある。551の料理は、思っていた以上に味付けが穏やかなのだ。繁華街にある中華レストランということもあり、お酒にも合う濃いめの味付けを想像していたのだが、酒を飲まずに料理を食べていても、味が強すぎるとはまったく感じなかった。
豚まんがそうであるように、551のレストランは、家族や友人と「今日は551で食べよか」と楽しむ日常のごはんを想定しているのかもしれない。
○■色とりどりの「551の中華」を気軽に味わえる場所
本店レストランでいろいろな料理を食べてみて、改めて551は「豚まんがおいしい」だけではないことがわかった。素材の味を消さない、食事として食べやすい味付けの料理は、幅広い世代のお腹を満たすだろう。

1階には名物アイスキャンデーも販売されている
筆者のおすすめを一つ選ぶなら、「海鮮あげ焼きそば」。あの揚げ麺の太さとカリカリ感がたまらなかった。数人で訪れるなら、牛肉のクレープ包みや油淋鶏などをシェアし、点心も組み合わせれば、本店レストランならではの楽しみ方ができるだろう。
「551=豚まん」だと思っていた大阪育ちの筆者にとって、本店レストランは知らなかった551の顔を見せてくれる場所だった。大阪を訪れたら、豚まんを買って帰るだけでなく、階段を上がって「551の中華」を味わってみるのも面白い。次こそは「あんまん」を食べたい。そう友人とリベンジを誓いながら御堂筋線に乗り込んだのだった。


後藤久美子 言葉の運送屋こと、京都のゴクミ。「ちゃんと聞いて、ちゃんと書く」をモットーに、ビジネス・旅・グルメなど幅広い分野で執筆。取材企業は600社以上。社長の熱い想い、職人のこだわり、地元の隠れた名店-掘れば掘るほど「もっと知ってほしい!」が止まりません。 この著者の記事一覧はこちら

1階の売店は、おなじみの豚まんや焼売を求める人でいつもにぎやか。その2・3階にレストランがあることをご存じだろうか。大阪生まれ・大阪育ちの筆者にとって、551は父が仕事帰りに買ってくれたお土産というイメージが大きく、レストランで食事をする機会は今までなかった。本店のレストランでは、一体何が食べられるのだろう?
関西人にとっては、「あるとき~ないとき~」のCMにもあるように、551=豚まんというイメージが定着しているが、レストランは豚まんや焼売といったおなじみの点心はもちろん、中華料理をできたてで味わえる。

筆者が訪れたのは金曜日の夜。場所柄、観光客や仕事帰りのサラリーマンでにぎわう店を想像していたが、店内を見渡してみると、お酒を中心に楽しむ人は意外と少ない。料理を何品か注文し、しっかりと「晩ごはん」を食べている人が目立つ。地元の人が普通に食事をする中華レストランという一面を持っているようだ。
さて、何を食べようか。

メニューを見れば、点心だけを知っていた551のイメージが一気に広がる。せっかくだから、今回は気になった料理をいろいろと注文してみることにした。
○■手を汚さずパクリ。「牛肉のクレープ包み」
まず目に飛び込んできたのが「牛肉のクレープ包み」。甘辛く味付けされた牛肉にネギを合わせ、薄いクレープ生地で包んで食べる一品だ。

そのままでは少し濃く感じるほどしっかり味付けされた牛肉を、クレープがまろやかにしてくれる。ネギの香りもいいアクセント。甜麺醤のような甘辛いコクと甘みも効いていて、口の中できれいにまとまる。



しかもクレープで包むので、手が汚れにくい。これが地味ながらうれしい。包むスタイルはシェアもしやすいし、何人かとの食事では注文したい一品だ。
○■カリカリ揚げ麺が絶品の「海鮮あげ焼きそば」
次に頼んだのが「海鮮あげ焼きそば」。まず目を引いたのが、この太い揚げ麺だ。これがウマい。

箸で取って口に入れると……カリッ、ザクッ。
どこか、かりんとうを思わせる歯応えと穀物の揚がった風味で、噛むほどに小麦の甘みと揚げ油の香ばしさが広がる。麺に絡ませている海鮮や野菜の入ったあんは意外なほどやさしい。素材の旨味を生かしたような味わいに、「551って、こんなに繊細な味だったんだ」と、ちょっと意外な発見だった。

具材は大きめで、エビの存在感もたっぷりなのがうれしい。時間がたって、あんが染み込んでいるかなと思ったが、麺のカリカリ感がかなり残っていることもうれしい驚きだった。
○■豚まんだけじゃない、「チャーシューまん」もいいぞ
551といえば、もちろん豚まん。言うまでもない。だがしかし、冒険もしてみたいじゃないか。ということでオーダーしておいしかったのが「チャーシューまん」だ。

まず、生地がしっとり。中には旨味のあるチャーシューが入り、タレはゼラチン状になって具材に絡んでいる。
見た目からはもっと濃厚な味を想像したのだが、チャーシューの旨味はきちんとありながら、タレが主張しすぎずあっさり。豚まんとはまた違った楽しさがあった。そのままでも十分おいしいが、からしを少しつけると味にメリハリが生まれ、個人的にはこちらもおすすめだ。

なお、本店で人気だという「あんまん」も狙っていたのだが、この日は残念ながら売り切れだった。そのこと自体が、人気ぶりを物語っているのかもしれない。
○■思わずライスが欲しくなった油淋鶏
先ほどの揚げ麺がおいしかっただけに、「油淋鶏」にも期待も高まる。そして、こちらも期待通り。衣はカリカリ、中の鶏肉はジューシー。その上から甘酸っぱいタレがかかっている。

味がいい。お酢の酸味がさっぱりとした後味をもたらしてくれる。酸っぱすぎず、甘みもしっかり。油を使った料理なのに重たさを感じにくい。どんどん箸が進んだ。

ここまで食べてきて、ひとつ気づいたことがある。551の料理は、思っていた以上に味付けが穏やかなのだ。繁華街にある中華レストランということもあり、お酒にも合う濃いめの味付けを想像していたのだが、酒を飲まずに料理を食べていても、味が強すぎるとはまったく感じなかった。
豚まんがそうであるように、551のレストランは、家族や友人と「今日は551で食べよか」と楽しむ日常のごはんを想定しているのかもしれない。
○■色とりどりの「551の中華」を気軽に味わえる場所
本店レストランでいろいろな料理を食べてみて、改めて551は「豚まんがおいしい」だけではないことがわかった。素材の味を消さない、食事として食べやすい味付けの料理は、幅広い世代のお腹を満たすだろう。

筆者のおすすめを一つ選ぶなら、「海鮮あげ焼きそば」。あの揚げ麺の太さとカリカリ感がたまらなかった。数人で訪れるなら、牛肉のクレープ包みや油淋鶏などをシェアし、点心も組み合わせれば、本店レストランならではの楽しみ方ができるだろう。
「551=豚まん」だと思っていた大阪育ちの筆者にとって、本店レストランは知らなかった551の顔を見せてくれる場所だった。大阪を訪れたら、豚まんを買って帰るだけでなく、階段を上がって「551の中華」を味わってみるのも面白い。次こそは「あんまん」を食べたい。そう友人とリベンジを誓いながら御堂筋線に乗り込んだのだった。


