「転身後、グラドル時代には叶わなかった仕事が次々と実現した」と語る(撮影・徳重龍徳)

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矢埜愛茉インタビュー 中編

「グラビアアイドル時代は、食べていくのでいっぱいいっぱいだった」--。半年間悩んだ末、2024年にセクシー女優へ転身した矢埜愛茉(30) 。今年5月に引退したが、デビューの契約金は破格の1億円ということでも話題となった。そんな彼女が転身して感じたのはグラドル時代には叶わなかったことが次々叶うセクシー女優の待遇の良さだった。さらに話題となった『水曜日のダウンタウン』出演秘話も明かしてくれた。

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--矢埜さんはセクシー女優としてデビューする前の取材で「ラジオをやりたい」と話されていました。グラビアアイドル時代はなかなか叶わなかったことが、セクシー女優になってすぐに叶ってしまう。それに対してはどう思いましたか。

「転身後、グラドル時代には叶わなかった仕事が次々と実現した」と語る(撮影・徳重龍徳)

矢埜:「やっと」という気持ちの方が大きかったです。グラドル時代から「さらば青春の光」さんが好きと言っていたんですが、セクシー女優になってすぐにさらばさんとお仕事させていただきましたし、さらばさんのラジオにも呼んでいただけました。

あと変わったことと言えばネットニュースですね。グラドルってDVDのリリースイベントとかでないとネットニュースにはならないじゃないですか? でもセクシー女優になってからはSNSに投稿したことがネットニュースになったりしていたので、そこも驚きました。

--グラドル時代よりも、有名人として扱われるわけですね。

矢埜:そうですね。芸能デビューして十数年かけて、やっとそこにたどり着けたのかなって思います(笑)。週刊誌の撮り下ろしグラビアも、グラビアアイドルにとっては相当ハードルが高いんですけど、セクシー女優になってからはどんどん雑誌の撮り下ろしもしてもらいました。グラビア時代に叶えられなかったことが本当に、ポンポン叶っていきました。

「水曜日のダウンタウン」にも出演…グラドルより待遇が良い時代?

--逆にグラドルにとっては難しい時代なのかもしれないですね。

矢埜:そうですね。 私も本当に転身のタイミングがよかったですけれど、もし、いまだにグラビアアイドルを続けていたのであれば、多分もう芸能の仕事をやめてたかもしれないですね。

--私も取材をしていてよく思うのですが、グラドルよりもセクシー女優の方が扱いがいいことが多いですよね。プール撮影会でもグラドルよりもセクシー女優の方が人気です。

矢埜:私もセクシー女優になってから2回ほどプール撮影会に出たんですけど、今はセクシー女優の方がメインって感じですよね。グラビアの事務所のマネージャーさんも「こっちともう扱いが全然違うよ」とおっしゃってました。

この間、台湾のTRE(台湾のアダルトエキスポ)というイベントに出させていただいた時も、びっくりしました。グラドルの方も参加されているんですが、メインはセクシー女優の方で、大きいブースだったりと扱いもいいんですよ。

--いまやメディアへの出演もグラドルよりもセクシー女優の方が多いかもしれません。

矢埜:まさかセクシー女優になってからテレビに出られると思ってなかったので、そこも驚きました。特に『水曜日のダウンタウン』に出たことで本当に変わりましたね。メーカーさんから「こういうオーディションがあるんですけど、いかがですか?」って言われて、「受けます!」って言って受けてきました。

「布団の中で体を津田さんにお見せして」

--2025年の年末に放送された『水ダウ』でも人気の名探偵津田への出演ですね。実際の撮影はどうだったんですか。

矢埜:もともと「水ダウ」は大好きでずっと見てたんですが、セットも大規模でカメラの台数も本当に多くて、お金の掛け方が違うなって感じました。その中で津田さんがどういうリアクションをするのかは本番になるまで分からない。本当に一発勝負でした。

--それは緊張しますね。津田さんと顔を合わせるのも本番1回だけなんですね。

矢埜:ただ津田さん抜きのリハーサルはものすごく入念に、丁寧にやるんです。あと待ち時間が長かったですね。私の出番は夜だったんですが、12時間くらい待ちました。緊張もあるしワクワクもあるしドキドキもあるしという感じでしたね。

--実際の本番はどうでしたか。

矢埜:めちゃくちゃ緊張しましたけど、楽しかったです。実際にテレビ的には映ってないんですけど、布団の中で体を津田さんにお見せして。津田さんも本当にガチなリアクションをしてくれましたね(笑)。

--反響はどうでしたか。

矢埜:さすがに『水ダウ』に出た時は、私の周りの人から連絡が来たんですけど、最初は私だと気づかなかったという人も多かったですね。「声で分かった」という方が多かったです。『水ダウ』を見て私のことを知ってくれたという方も多くて、地上波ってすごいんだなと改めて思いました。

グラドル時代の方が「過激」?

--さすがに『水ダウ』はすごいですね。矢埜さんはグラドル時代、イメージDVDが苦手だったそうですね。過激なシーンの撮影では泣いたこともあったとか。

矢埜:そうなんですよ。グラビアアイドルをやっていた時、イメージDVDの仕事がめちゃめちゃしんどくて。衣装もかなり過激ですし、やっていることも擬似行為に近いことをするじゃないですか。

あとイメージDVDの監督さんって、わりとダイレクトに言葉で伝えてくるんですよ。「もっと色っぽくして」とか、下半身を接写するのが好きな監督さんは「もうちょっと脚を広げて」と言ってきて。そういうのが苦手で泣いたこともありました。でも逆にセクシー女優になってからの方が、覚悟も決めてますし、全てをさらけ出しちゃうお仕事なので、恥じらいは本当になくなりましたね。

実は今度、またイメージDVDを出すんです。元セクシー女優としてのイメージDVDにはなるんですが、いやらしいことはあまりしないんですよ。それこそ昔のグラビアのイメージDVDみたいに、海辺でキャッキャッする感じなんです。

--グラドルが出演するイメージDVDの方が、セクシー女優の出演するイメージDVDよりも過激というのは皮肉ですね......。

矢埜:本当にそうですよね。撮影で着る衣装も露出度が高くて。すごい切れ込みだったり、マスキングテープだけみたいな時もありました。それでもグラビアだから大事な部分は隠さなければいけないので「あっ、今、絶対見えちゃっている」とか集中力が必要で大変なんです。逆にセクシー女優になってからの方が見えちゃいけないという心配はなくなりました(笑)。

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【インタビュー後編】では、病気を機に引退を決めた経緯や、今後の活動について聞いた。

徳重龍徳(とくしげ・たつのり)
ライター。グラビア評論家。ウェブメディアウォッチャー。大学卒業後、東京スポーツ新聞社に入社。記者として年間100日以上グラビアアイドルを取材。2016年にウェブメディアに移籍し、著名人のインタビューを担当した。その後、テレビ局のオウンドメディア編集長を経て、現在はフリーライターとして雑誌、ウェブで記事を執筆している。著書に日本初のグラビアガイドブック「一度は見たい! アイドル&グラビア名作写真集ガイド」(玄光社)。noteでマガジンを連載中 X:@tatsunoritoku

デイリー新潮編集部