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宮崎から東京へ。

私は高校を卒業したタイミングで、宮崎県から東京へ上京してきました。

その中でカルチャーショックはもちろん沢山ありまして、例えばテレビのチャンネルが多すぎて混乱とか、電車の車両が長いとか、あげればキリがありません。

でもその中でかなりびっくりしたのが「バス」です。

東京は電車が主流なので、電車の本数が多いのは想像ついていたのですが、バスも多いとは…!

宮崎にいたころは1本バスを逃すと少なくとも1時間は次のバスが来ないため、全力ダッシュしていたものですが、東京だとその必要がない。

それにすごくびっくりして、でも全力ダッシュしていたのも今となってはいい思い出な気もして。

何とも不思議な感覚になったのを覚えています。

今回紹介する「ふたりバス」は、そんなバスの車内で繰り広げられる、心が温かくなる物語です。

あらすじは、田舎に暮らす春平は、同級生で唯一私立中学に進んだ高屋川あんちゃんと同じバスで通学しています。

小学校以来、会話がなくなっていたふたりですが、ある日、久々に話すきっかけが生まれ…?

ふたりバスで始まる、淡い青色のラブ未満コメディーとなっています。

このお話をはじめて読んだ時私は、もちろん2人の関係性もものすごく素敵だなと思ったのですが、それ以上にバスの持つノスタルジックさというかバス特有の時間がゆっくり流れている雰囲気が漫画上で表現されているところに1番衝撃を受けました。

私自身、乗り物の中でもかなりバスって好きなんです。

なぜかと言いますと、私は小さい頃から自転車に乗れなくて、移動手段といえば徒歩か親が乗せてくれる車だったんですね。

でも、どうしても用事があって親が連れて行けない時ってあるじゃないですか。

そういった時に少し離れた特別な場所に行く手段が「バス」だったんです。

だから私にとってバスは、特別な場所に連れていってくれる特別な乗り物。

なんですが、普通に私自身乗り物に酔いやすい方ではある為その点では手放しに最高!と言いきれない部分はあるのですが…!笑

でもそれも含めて良さな気もしますし、あとバスって大きい駅のみを辿っていくわけではないじゃないですか。

なので、その土地に住んでいる方々の雰囲気とかのんびりとしている感じとかがより身近に感じられるし理解できる感じがするんです。

あと、バスに乗っていてめちゃくちゃ焦ってる方ってあんまり見ない気もしますよね。

なんとなく穏やかな時が流れている感じが好きなんです。

と、めちゃくちゃバスについて語ってしまいましたが、今語ったバスの温かくローカルな雰囲気がこの作品には驚くほどしっかり反映されているんです。

またまた~と思われるかもしれませんが本当です。

この作品を読んでいると、あれ?私今バス乗ってる?という気持ちになりますし、時もゆっくりに感じるので不思議だなぁと思いながら読んでいました。

この作品は主に2人のバスの中での会話で進んでいくのですが、お互いの学校の話なども出てきたり、ローカルな商業施設の話なんかも出てきたりして、そのあるあるな感じがすごく好きでした。

特にバスの途中で地元の方、お母さんのお友達が乗ってきたりして話しかけられるみたいなことってあるじゃないですか。

そういった部分もすごく解像度高く表現されていて、すごくいいなぁと思いました。

2人の会話をこっそりバスの前方の席で聞いているかのような心地よい時間。

そんな時の流れを感じたいあなたに、おすすめしたい作品です。