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スマートフォンの利便性の裏で、使いすぎによる生活への影響や誹謗中傷、見知らぬ人との接触など、さまざまな問題が指摘されています。

そんな中、TikTokやYouTubeのショート動画、ゲームなどの刺激的なコンテンツにのめり込む子どもや若者を揶揄するネットスラングとして、最近「ドパガキ」という言葉が話題になっています。

「ドーパミン」と「ガキ(子ども)」を組み合わせた造語です。

弁護士ドットコムニュースが、スマホやSNSをめぐる体験談を読者から募ったところ、日常生活で感じる違和感から、子どもへの影響、SNS上のトラブルまで、さまざまな悩みや怒りの声が寄せられました。

●「1億総スマホ依存」日常生活への影響を心配する声

スマホに夢中になるあまり、周囲への注意がおろそかになっているのではないか。そんな声が、世代を問わず寄せられました。

神奈川県の60代男性は「1億総スマホ依存だ」と危機感を募らせます。

「歩きスマホでぶつかりそうになったり、エレベーターを降りようとしたら、前から若い女性がスマホを見ながら乗ってきて、こちらが避けましたが、『なぜこちらが?』とおかしいと思いました。電車やバスではみんな黙ってスマホ。異様です」

歩きスマホに疑問を感じている人は少なくないようです。

埼玉県の50代女性は「とにかく不思議でならないのは、いつどんなところででもスマホから目を離さない人たちの多いこと。危険を省みずに一体何をそんなに今見なくてはならないのだろうか」と話します。

家族がスマホゲームを長時間利用することに悩む声もありました。

東京都の20代男性は、MCI(軽度認知障害)の母親について、趣味や家事への意欲が薄れ、「面倒臭い」が口癖になってきた一方、スマホゲームをする時間が多いといいます。

「自己嫌悪や焦りから手近な達成感を欲する→スマホゲームをする→時間を無駄にしたと自己嫌悪や焦りが発生する、という負のループが完成します。

そこで、我が家では、スマホに気を取られない環境を作るため、母を定期的に旅行に連れて行くことにしています」

●デマ、ネット上のつきまとい…SNSで起きるトラブル

SNSをめぐっては、個人間のトラブルや偽・誤情報の拡散を心配する声も寄せられました。

沖縄県知事選をめぐる「デマや偽情報」の拡散を危惧する意見のほか、プラットフォームの安全対策を問う声もありました。

中国地方の50代女性は、X上でハラスメント問題について発信していたところ、別のユーザーから「なぜかフェミニストと判断された」といいます。その後、ネット上でつきまとわれるようになり、日常生活にも影響が出たことから、SNSを離れることにしました。

「老若男女問わず、犯罪から人を守ることに反対する犯罪者予備軍が自由に投稿できすぎている点から見ても、SNSはしないことが対策だと思っています」

●子どもにスマホ「ナイフや銃を渡すようなもの」

とりわけ切実なのが、子どもにスマートフォンをどう使わせるかという問題です。

東海地方の40代男性は、小学生の子どものスマホに使用制限をかけていたものの、設定が十分ではなく、子どもが知らない人物とチャットをしていたといいます。

「何の制限もかけずにスマホを子どもに渡すのは、ナイフや銃を渡すようなもので、非常に危険です。

親がスマホやアプリについて習熟していないと、設定が不完全だったり、抜け穴を見つけられたりしてしまいます。

一律のスマホやSNSの規制が難しいのであれば、事業者と国、行政が責任を持って、子どもと保護者に安全教育とサポートをすべきです」

愛知県の30代男性は「どうせ使わせるなら学校の勉強に関することを親子で学ばせたほうがよさそうです」と話します。

●「ドパガキ」という言葉そのものに疑問も

今回、読者からは「ドパガキ」という言葉そのものに対する疑問も寄せられました。

パーキンソン病を患っているという読者は「このネーミングが不愉快です」と指摘します。「ドーパミン」という言葉が安易なイメージと結びついて広がることを懸念しているといいます。

パーキンソン病はドーパミン不足で生じる深刻な病気です。『ドパガキ』は医学的な用語ではなく、特定の疾患でもありません。

でも、ネットで定着すればするほど、『ドーパミン=すぐ刺激を求めておかしくなるもの』という雑なイメージが広がりやすくなります。

現象そのものを論じるのは構いません。ただ、この言葉を広める側は『ドーパミンが関わる実際の病気とはまったく別次元のものだ』とせめて断ってから使ってほしい。特にメディアには配慮してほしいと思います」