「独断的」「チームの結束に暗い影を落とした」開幕4連敗で最下位のドイツ古豪、日本代表FWのPK“強奪”に同僚が激怒。ドイツメディアも問題視「主将を冷酷に無視」「深刻な規律問題」
この一戦で、物議を醸しているのが、84分から途中出場した町野の行動だ。後半アディショナルタイムにPKを獲得すると、本来のキッカーであるケビン・ディクスにボールを渡さず、その役目を志願したのだ。
ディクスがこの試合でPKを外していたうえ、町野はプロキャリアでこれまで9本のPKを蹴って一度も外した経験がない。自信があったのだろう。
ドイツの大手紙『Bild』は「ボルシアMGで起きたPKを巡る騒動から、何が読み取れるだろうか」と見出しを打ち、こう伝えた。
「勝点ゼロの最下位チームは、笑ってしまうほどお粗末な守備(4試合で16失点)に加えて、今度は深刻な規律問題に対処しなければならなくなった。発端は、マインツに3-4で敗れた試合のロスタイムに起きた、幼稚なPK判定をめぐる論争だった。大きな疑問は、この一件からチームがどのような教訓を得るかということだ」
同紙は「最初のPKを失敗したにもかかわらず、ディクスは再びPKを蹴るために前に出た。しかし、マチノはすでにボールを掴んでおり、それを手放そうとしなかった。ディクスは呆然とし、激怒して、信じられないといった表情でベンチを見つめた」と続けた。
「彼は前シーズンのブンデスリーガでハリス・タバコビッチと似たような状況を経験していた。今回はフィリップ・サンダーが仲裁役として介入したが、マチノは頑固なままだった。ディクスは不機嫌そうに自陣に戻り、日本人選手が冷静にPKを決めて3-4になったときも、セレブレーションに加わらなかった」
また、ボルシアMGの専門サイト『Gladbach LIVE』も、「アディショナルタイムのニ度目のPKは、より大きな議論を巻き起こした」と報じている。
「交代出場したばかりのマチノは、ボールを掴み、明らかな序列があるにもかかわらず、キャプテンのディクスを冷酷に無視した。ワエル・モヒヤはディクスをPKスポットの方へ押しやったが、マチノは動じることなく冷静にPKを決めた。クラブ関係者はこの一件を軽視しようとし、(スポーツディレクターの)ルーベン・シュレーダーは他の問題もあって『些細な問題』と表現したが、この行動はチームの結束に暗い影を落としている」
同メディアは「しかも、マチノがこうした振る舞いを見せたのは今回が初めてではない。プレシーズン中、フェルベルトで行われた親善試合のPKを巡っても、すでにジョー・スキャリーと衝突していた。個人的な成功を何としても手にしたいという彼の思いは理解できるが、こうした独断的な行動はチームの結束を脅かしかねない」と苦言を呈した。
日本代表FWが糾弾されたこの一件は、チーム状態の悪さを象徴する出来事だと見られているようだ。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
【動画】ドイツで物議を醸した日本代表FWのPK

