佐々木朗希の配置転換の裏に潜むド軍の思惑 現実味を帯び始める108億守護神の“ロースター外し”「物事は計画通りに進んでない」

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浮かない表情で球団幹部たちを話し込むディアス(C)Getty Images

 米球界はMLBのレギュラーシーズンがいよいよ大詰めを迎え、ポストシーズンに向けた編成の動きも活発化しつつある。現地時間9月20日には、ドジャースのデーブ・ロバーツ監督は、負傷者リスト(IL)入りしている佐々木朗希を復帰後から救援起用をしていく意向を明らかにした。

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 今季の佐々木は開幕から23試合すべてで「先発」として投げてきた。しかし、「ポストシーズンに先発は基本的に4人いればいい」と持論を語ったロバーツ監督は、山本由伸、タリク・スクバル、ブレーク・スネル、タイラー・グラスノーを先発ローテーションの軸にする考えを示した。

 もっとも、「どんな状況だろうと、ロウキを信頼している」と強調するロバーツ監督をはじめとするドジャース首脳陣の決断には、スター軍団が抱える不安が見え隠れする。それは「絶対的守護神」として君臨するはずだったエドウィン・ディアスのコンディション不良だ。

 FAとなった昨オフに3年総額6900万ドル(約108億円=当時のレート)の大型契約を締結したディアスだったが、開幕直後に右肘の関節遊離体除去手術を受けて離脱。丹念なリハビリを終えて7月9日にようやく復帰を果たすも内容は鳴かず飛ばず。今季ここまで18登板で、防御率10.34、WHIP2.36、被打率.361、与四球率6.32、被OPS1.043とキャリアワーストの水準に落ち込んでいる。

 球威のある自慢の快速球を投げ切れないどころか、制球を乱しては自滅する。そんな悪循環にどっぷりとハマっている32歳は、首の炎症から復帰したばかり。ロバーツ監督曰く「速球は甦っている」が、ハイレバレッジ(重圧のかかる局面)なシチュエーションが増える短期決戦においては心もとなさが否めない。佐々木の救援抜擢には、そんな大物投手に生じる不安を補おうという側面もあるはずだ。

 実際、現地メディアでもディアスに対する不安は高まっている。

 米専門サイト『Dodgers Way』は「彼が悪夢のような1年を送ってきたのは周知の事実だ。エリートクローザーとして獲得されたが、物事は計画通りには進んでいない」と断言。その上で「ディアスは怪我に加えて、投球フォームの不具合、そして自身の成績不安による精神的な問題などを抱えている。ゆえに現時点での最も現実的な希望は、ここで全てをリセットし、2027年に復調することだ」とポストシーズンのロースターから外して、来季以降の復活を見据えるべきとの見解を記した。

 ディアスが機能しないとなれば、佐々木の守護神抜擢も現実味を帯びてくる。いずれにしても、日本の怪物がドジャースのワールドシリーズ3連覇のキーマンとなりそうな気配だ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]