YouTubeチャンネル「守鍬 刈雄のお暇なら映画でも」が、「【#八つ墓村】金田一耕助、何しに来た?(新作映画レビュー)」と題した動画を公開。映画独自解説家の守鍬刈雄が、清水崇監督の新作映画『八つ墓村』をレビューし、大胆な改変がもたらした物語の矛盾点や、「名探偵が何もしていない」という異例の展開について痛烈に批判した。

※この記事には映画のネタバレが含まれています。

動画内で守鍬は、横溝正史の原作『八つ墓村』の本来のテーマについて解説。村人たちが「落ち武者の祟り」と恐れた連続殺人が、実は人間の欲と狂気による計画的な犯行だったという「祟りは存在しない」点がミステリーとしてのキモであると語る。しかし、清水監督版では構成が真逆になっており、「本当に落ち武者の祟りだった」というオカルトホラーに改変されていると指摘した。

守鍬は、監督が原作の「集団心理」を現代のSNSの匿名性や誹謗中傷と重ねて描こうとした意図は理解できるとしつつも、劇中で実際に祟りが起きてしまったため、「村人たちが正しかった」という矛盾した結論に陥っているとツッコミを入れる。

さらに最大の問題点として、主人公である名探偵・金田一耕助の扱いを挙げる。「調査も推理もしないし、事件も解決しない」と、オカルトホラーになったことで探偵の存在意義が消滅していると指摘。劇中で金田一が主人公にバス代の1000円を立て替える不自然な出会いのシーンを取り上げ、「ただいるだけ」と呆れた様子を見せた。

最後に守鍬は、ミステリーをオカルトホラーに改変したこと自体は否定しないものの、脚本の破綻や金田一の扱いの雑さを問題視。「探偵不在のオカルトホラー」であるという独自の視点からレビューを締めくくった。

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